穴が開いていると弱い?
2022.10.24お金・設計・仕様
突然ですが、
「お風呂場のイスの真ん中には、
なぜ穴が空いているのでしょうか?」
1.お尻が椅子に引っ付きにくいから?
2.椅子に水が溜まりにくくなるから?
3.指が入れられて持ち運びしやすいから?
4.椅子とセットで使う桶が差し込めるから?
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
この答え・・・実は、これらの選択肢のどれでもなく、
A.真ん中に穴を開けることで、強度を増している
とのことでした。
上からかかる荷重を、
うまく分散させているということのようです。
「イスの真ん中に穴が空いている」ときくと、
強くなるというより、
逆にグラグラして弱くなるんじゃないかって、
普通は考えてしまいがちですよね。
「“中庭”がある家は、耐震性が悪いんじゃないか?」
と、思ってしまうのと同じように。
しかし、このお風呂のイスと同様に、
“中庭”があるお家は耐震性が悪いのか?
と言うと、全くそうではありません。
というのも、中庭をつくることで、
プライバシーを守りながら、
室内にたっぷり光を採り込めるようになるので、
結果的に、家の外周部に、
大きな窓を設置する必要がなくなり、
柱と壁をたくさんつくることが出来るからです。
つまり、家の外周部に、
柱や壁がたくさん出来ることにより、
構造が安定し耐震性が高くなるというわけですね。
また、より耐震性に優れた家にするためには
平屋がおすすめです。
2階をつくれば、
2階からの荷重がかかるようになるし、
2階部分は1階部分に比べて、
風の抵抗や車両通行による
揺れの影響を受けやすくなるからです。
つまり、家の基本を“平屋”から始めていき、
敷地におさまりきらなかった場合のみ、
2階に載せていくという考え方で、
シンプルノートでは設計プランをつくっていきます。
2階により多くの部屋をつくってしまうと、
2階が重くなってしまい、
単純に耐震性が悪くなっていってしまいます。
細かい仕切りが多くなり、
柱や壁が増えてしまいがちな2階に対して、
LDKという大空間をつくる1階は、
柱や壁が少なくなりがちな上、
より多くの光を採りこむために、
大きな窓をつくってしまいやすく、
さらに柱や壁が減ってしまいがちだからです。
また、2階建ては、
間取りにたくさんの規制が出来てしまうし、
変な場所に壁や柱が出来てしまいやすくなります。
その点、出来るだけ1階だけで
家をつくるようにすれば、
耐震面を心配することなく、
採光的にも、プライバシー的にも、
防犯的にも優れた、より暮らしやすい
家がつくりやすくなります。
もちろん、家の外観を、格段にカッコ良くしつつ・・です。
そんな家を見てみたい!と思われたら
ぜひ、弊社のモデルハウスや現場見学会にお越しくださいね。
では、また。