家事動線と防犯から間取りを考える
2022.10.7お金・設計・仕様
間取りを考える時に「家事動線」については
きっとみなさん、よく考えられると思います。
では、「防犯性」についてはいかがでしょうか?
今日は、「防犯性が高くなれば家事も楽になる」という点について
お伝えしてみたいと思います。
こんにちは。シンプルノート 熱田/一宮スタジオ 堀内です。
こちらの家は、正面に窓が全くありません。
あえて、正面に窓をつくらなければ、
外からは家の間取りが分からなくなるため、
結果的に防犯性が高くなります。
また、窓だけでなく
換気扇の外部カバーや
エアコンの配管や室外機、
給湯器の本体や室外機なども、
すべて家の正面側に出ないようにしています。
こうすることによって、
家の外観はより美しくなります。
汚れの原因となるものがそこになければ、
家の外観を美しく保ち続けやすくなるからです。
そして、家が汚れにくくなれば、
外部のメンテナンス周期も多少長くなり、
結果、メンテナンスコストを、
多少なりとも抑えることにつながっていきます。
このようにSIMPLE NOTE(シンプルノート)では、
家の景観を美しく保つことも
意識しながら家づくりをしているのですが、
その観点から考えると、
洗濯物を周囲から見えないようにすることも
重要なポイントだと思いませんか?
洗濯物が丸見えになると、
生活感が丸出しになってしまい、
せっかくの景観が台無しになってしまいますよね。
また、洗濯物を見るだけで、
その家族の情報の多くが分かってしまうため、
実は、防犯的にも問題があるのです。
こちらの家は、外から見えない場所に
洗濯物が干せるようになっています。
その理由の1つが防犯面への配慮です。
そして、もう1つの理由が、家事動線の短縮です。
ご覧のように、こちらの家は、
キッチン近くに、洗濯機がある脱衣室をつくっているのですが、
さらに、その脱衣室が“中庭”に面することで、
脱衣室からわずか2〜3歩で
洗濯物を干すことが出来ます。
しかも、“中庭”の窓は、
周囲から一切見えないので、
カーテンを設置する必要もなければ、
常時、窓を開けっぱなしにしておくことが出来ます。
結果、心地いい風が中庭を通り抜け、
干してある洗濯物をよく乾かしてくれます。
また、周囲から見えないということは、
化粧をしてなくても、
さらにはパジャマ姿であろうとも、
どんな姿でも人の目を一切気にすることなく、
洗濯物を干すことが出来るということだし、
夜の間もずっと洗濯物を
干しっぱなしにしておくことが出来るし、
その場合でも、風で洗濯物が遠くに
飛ばされる心配もありません。
そして、乾いた洗濯物を
取り込む作業もとってもスピーディでラクです。
アパートのように、リビングから手を伸ばせば、
洗濯物を室内に取り込めるわけですからね。
洗濯は毎日の作業です。
しかも、子どもの年齢とともに分量が増してくるため、
その一連の作業にとられる手間も時間も、
よりいっそう増えていくことになります。
これからの暮らしに、少しでもゆとりをつくるためにも、
また、同時により美しい家を建てるためにも、
ぜひ、こちらの住まいのような、
防犯に配慮した家づくりをしていただければと思います。
それが結果的に家事をラクにすることにもつながっているのですから。
では、また。