間取りとコストの関係性-イニシャルコスト編
2022.7.15お金・設計・仕様
家づくりのおいて、何を重視するか?は
それぞれの価値観により異なってくるかと思います。
シンプルノートの家づくりは
「最小限のつくりで、最大限の豊かさを」という
言葉にも表されていますが、
今回はその内容を間取りとコストという面から、
かいつまんでご紹介したいと思います。
こんにちは。シンプルノート 熱田/一宮スタジオ 堀内です。
まず、耐震に対する考え方としては、
「平屋」が建てられる土地であるならば
できるだけ「平屋」にすることをオススメしています。
平屋にすれば、上からの荷重が減り、
台風などの強風に打たれた時、
トラックなどの重量車両が通った時、
大きな地震が起こった時などの
振動による劣化を軽減出来るからです。
耐震等級3の取得時も、
2階建てのように間取りに制約が出にくいため、
自由な間取りを実現しやすいというメリットもあります。
快適性に関しては、
「温熱環境」「プライバシー」「防犯性」「家事負担軽減」
の4つが重要なポイントとなりますが、
その全てを【間取り】で解決するのが
基本的な考え方です。
【コスト面】で考えると、【間取り】で解決することが、
最も予算を抑えられる手段だからです。
「温熱環境」に関しては、
いい断熱材を使いつつも
空気の流れを遮断する廊下をほぼなくすこと、
そして、部屋数や部屋の広さを見直すことで
家をコンパクトにし、
冷暖房効率を高めるようにします。
かつ、快適性を劣化させないために、
窓が減らせるような間取りづくりをしています。
窓がたくさんあると
一見明るく開放的な家になるような気がしますが、
実際のところは、家の壁が減るため耐震性は劣化するし、
断熱性能も悪くなってしまうからです。
ですので、最小限の窓で
家全体に光が届けられるように
カーテンが必要のない窓と間取りづくりをすることによって
家の快適性を最大限に高めているというわけです。
もちろん、プライバシー性の強化という点においても言えることです。
家が小さくなれば家の価格は安くなるし、
窓が少なくなれば家の価格は安くなるし、
カーテンがいらなければ家の価格は安くなるので、
コスト面でのメリットも同時にあります。
防犯性に関しても、
間取りで解決することが出来れば、
その分、余分な出費が必要なくなります。
外から見ただけで、
間取りが分かる家にしなければ、
そもそも泥棒から狙われにくくなるし、
防犯対策のために、
シャッターの設置や目隠しや植栽をする必要性が低くなるし
セキュリティー強化のための課金の必要性も低くなります。
家事負担の軽減に関しても、
間取りでその多くを解決することが出来ます。
例えば、寝室と子ども部屋を2階につくれば、
自然とリビングに荷物が集中し
片付けにくい家になってしまいがちですが
平屋を基本とすれば、移動距離も短く
家族みんながそれぞれの荷物を
自分の部屋に持って行きやすくなります。
また、収納は離れた場所にあるよりも
近くにある方が使い勝手がいいと思いますが、
2階にたくさん収納をつくるより、
1階にたくさん収納があった方が、
圧倒的に片付けやすいのも明白なことです。
洗濯物も、わざわざ2階に干しに行くよりは、
わずか数歩、歩いただけで干せた方が、
圧倒的にラクですよね。
このようにシンプルノートでは、
長く住み続けていくことになる家について
より生活に密着した視点で
間取りを考えることによって、
余分な出費を増やさないようにしつつ、
家づくりをするようにしています。
そして、この話は、
家づくりの際のイニシャルコストだけじゃなく、
後々のランニングコストにも影響してくることになります。
次回は間取りとコストの関係性-ランニングコスト編 について
お伝えしていきたいと思います。
では、また。