「土地はあるから・・」という場合に
2022.7.8お金・設計・仕様
もし、あなたのご実家に
家を建てることが出来る土地があるとしたら・・・
そこに住んでも、不便ではなく、不都合もないとしたら・・・
新たに土地を購入するのではなく、
その土地を有効利用することを、
考えてみるのもよいのではないでしょうか。
土地購入費用が丸々浮くとしたら、
その分、別のことにお金を使うことが出来るからです。
子どもの教育資金や、趣味・レジャー・旅行費用といった用途に使えますもんね。
こんにちは。シンプルノート 熱田/一宮スタジオ 堀内です。
もちろん、どちらかの親の近くで住むかどうかということは、
単純にお金だけの問題ではないと思います。
あくまで、土地を買うか買わないかによって、
金銭的な負担が減るという話なので、
その他の部分で引っかかりがある方は、
また別の話だととらえてくださいね。
ということで今回は、
自分で土地を買わなくていいことを
前提として話を進めていきたいと思います。
まず、実家の土地といっても色々なパターンがあると思います。
【例1】実家の近くの住宅用の土地を
親御さんがあなたのために購入してくれた場合。
✓水道は引き込まれている
✓加入金も払わなくていい
✓境界もちゃんとで出来ている
といった状態なら、言うことはありませんよね。
そこに必要となるお金がいらないわけですから。
【例2】倉庫や古い家が建っている土地を譲ってくれる場合。
✓まずその建物を解体しないといけない
✓水道がそのまま使えないとしたら、新たに引き込み直しが必要
✓境界が傾いているとか、強度的に問題がある場合などは、
建て替えと同時にやり替えが必要となる
「土地を買わなくていい=土地に全くお金がかからない」
というわけではないので、
こういった付帯工事に、多かれ少なかれ
お金がかかるということを理解しておかないといけません。
【例3】田んぼや畑といった農地を譲ってくれる場合。
✓家を建てる敷地の広さに注意が必要
土地の造成費用は、
土地が広くなればなるほどより高くなります。
とりわけ高いのが残土処分です。
農地の場合、表土をすきとって
別の種類の土を入れ直すため、
そのすきとった土の処分をしなければいけません。
残土処分費用だけじゃなく、新たに入れる土も、
体積が増せば増すほど高くなります。
土地の面積が広がれば、
それに伴って隣地との境に新設する
境界壁も長くなってしまうため、
その費用も高くなってしまいます。
この他、農地の場合は、
水道が敷地に引き込まれてないため、
水道引込工事が必要となるでしょうし、
農地を宅地に変えるためには、
農地転用申請という許可申請を
県や市に行わないといけないため、
その許可申請費用も別途で必要となります。
そして、これらを合わせると、
近くの土地を買うのと変わらないか、
あるいは、買った方が安いなんてことも
十分あり得るわけです。
このように「土地がある」と言っても、
その土地がどんな状況なのかによって、
かかる費用が大きく違ってきます。
そういった隠れた費用についても十分考えた上で、
住宅予算を決めていただければと思います。
では、また。