子育て世代にこそ平屋を
2022.6.27お金・設計・仕様
少し前だったら、平屋と聞くと、
子どもが巣立った後の夫婦二人の住まい・・・というような
イメージを持たれる方もいらっしゃったかもしれませんね。
子育て世代の家は、漠然と2階建てありきで
考えられがちかもしれません。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
「あなたのお子さんは現在おいくつでしょうか?」
家を建てられる方の多くが子育て世代であり、
未就学児をお持ちの親御さんも多いことでしょう。
また、まだお子さんが生まれたばかりという方も多いことでしょう。
となると、設計する上で、1つの課題となってくることが、
“いかに子ども部屋を「最初からずっと」有効活用出来るのか?”
ということです。
そして同時に、かつての自分たちがそうであったように、
子どもたちも、やがて家を出て行くわけなので、
“出て行った後に、その部屋をいかに有効活用出来るのか?”
ということも考えておくことも非常に大切なことなんですよね。
家づくりでごく当たり前になっているコトの1つに、
“子ども部屋は2階につくるものである”
という考え方があります。
しかし、実際のところは、
子どもたちは、2階につくってくれた
自分の部屋をうまく使うことが出来ません。
というより、全く使わないというのが
リアルな状況ではないでしょうか?
というのも、いつも使うものを、
わざわざ2階まで持ち運びするのは面倒だし、
ある程度の期間は、親から離れた場所で過ごしたがらないですからね。
結果、自分の部屋に片付けて欲しいモノが、
全てリビングやダイニングに置かれることになり、
本来いつもキレイでスッキリと保ちたい空間が、
子どものモノでごった返すことになってしまう・・・
いつも散らかっていてなかなか片付かない・・・
これが、悲しい現実です。
その点、最初から平屋を建てるつもりでいると、
子ども部屋は必然的に1階になるので、
2階につくった子ども部屋に比べて、
自分の部屋を使ってもらいやすくなるし、
自分の部屋に自分のモノを片付けてもらいやすくなります。
また、子どもたちが大きくなり、
やがて家を出て行った後も、
子ども部屋が2階にあるよりも1階にある方が、
なにかと使いやすいような気がしませんか?
部屋として使うにせよ、
収納として使うにせよ、
室内用の洗濯干場として使うにせよ。
ましてや、自分たちが歳をとり、
足腰が弱ってしまったとしたら、
2階にある部屋や収納は、
全く使わなくなる・・というより、使えなくなるでしょうし。
さらに、子ども部屋を1階につくったら、
親御さんが泊まりに来た時に必要だからという理由で、
よくつくられている和室も、
つくる必要がなくなると思いませんか?
親御さんが泊まっていくとしたら、
お子さんがまだ小さいうちでしょうし、
そんな時期は、お子さんは自分の部屋で寝ていないため、
その部屋で寝てもらえばいいからです。
となると、家づくりにかける余分なコストを
自然とカットすることが出来るようになるし、
同時に、家が小さくなった分、
掃除する場所も減り、
掃除の手間を減らすことも出来ますよね。
いかがでしょうか?
平屋は、建てたすぐはもちろん、
ずいぶん先の将来までずっと使いやすい家であることを
お分かりいただけたのではないでしょうか?
ですから、もし敷地にゆとりがあるのであれば、
こういった観点からも、子育て世代にこそ、
2階建てありきで家を考えるのではなく、
まず平屋が建てられないか?ということから、
考えていただければと思います。
では、また。