土地を選ぶ時に見落としがちな費用
2022.6.6お金・設計・仕様
あなたが少しでも予算を抑えながら
平屋を建てたいとお考えだとします。
どちらも立地的に申し分ない場合、
この2つのどちらを選ぶでしょうか?
A:坪単価30万円の50坪の土地
B:坪単価12万円だけど100坪ある土地
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
今回は、土地を選ぶ時に気を付けたい
見落としがちな費用についてお伝えしていきたいと思います。
土地の隠れた費用は家の予算を大きく狂わせるし、
その後の暮らしにも響いてくる可能性もあるものです。
この場合、
Aなら土地代に1500万円、
Bなら土地代に1200万円、
ということになるのですが、
土地は土地代だけで買えるものではなく、
土地ごとに完成度にムラがあり、
そのムラを埋めるために
その土地に応じて様々な工事が必要となります。
例えば、Aの土地は給排水のための費用や、
境界のための費用が発生しないのに対し、
Bの土地は給排水のための費用も、
境界のための費用も発生するとしたら、
状況は違ってきますよね?
仮に、水道を敷地に引き込むために、
約50万円別途で必要となり、
かつ、境界をつくるために、
約100万円別途で必要となるとしたら、
1200万円の土地代に150万円が
上乗せになってしまうことになります。
また、50坪の土地に平屋を建てる場合、
外構工事は90万円もあれば出来ますが、
100坪となると、土地の余白が
50坪も増えることになるため、
その分、工事費用がかさみ、
さらに150万円ぐらい外構工事費用が
高くなってしまうかもしれません。
となると、トータルコストで考えると
どちらの土地を買っても、
かかる費用はほぼ同じになる可能性もあるということになります。
1500万円+90万円=1590万円
1200万円+50万円+100万円+240万円=1590万円
という感じです。
そして、もう一歩踏み込んで
考えていただきたいのが、
その土地を維持していくためのコストです。
まず、土地を持つと必要となるのが
固定資産税ですが、
固定資産税は200平方メートル(約60坪)までと、
それ以上とでは税金が倍違ってきます。
200平方メートルまでは、
土地の評価が6分の1になるのに対し、
それを超えると3分の1になってしまうからです。
そしてこの結果、一生この税金を払っていかざるを
得なくなってしまいます。
仮に毎年20,000円
固定資産税が高くなってしまうとして、
今後60年生きるとしたら、
合計120万円高くなるということですね。
また、土地を広く買ってしまうと、
その分土地の維持管理にも
手間がかかることになります。
草抜きが大変なことはもちろんのこと、
お金をかけて外構工事をすればするほど、
そのメンテナンスに手間やお金もかかることに
なるかもしれませんからね。
分かりやすく説明させていただくために、
だいぶ極端な例にしてしまいましたが
要は、土地は
目に見えている費用だけで考えるのではなく、
目に見えない費用にも目を向けることが大切だ
ということです。
見えている土地の金額だけでなく、
こういった隠れた費用にも注意しながら
土地選びをしていただければと思います。
では、また。