引き算のデザインとは
2022.5.20お金・設計・仕様
SIMPLE NOTE(シンプルノート)のデザインにおける
最大の特徴は、これまでの家に比べて
視覚的要素が圧倒的に少なく、シンプルなデザインになっていることです。
快適さや暮らしやすさを保ちながら、不要なものを取り除いていき、
シンプルですっきりしたデザインを生み出していく・・・。
そこに住む人が快適で幸せになれる要素を見つめ、
それを追求することで生まれるデザイン。
これがシンプルノートの家づくりにおける、引き算のデザインです。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
↓こちらはリクシルさんのドアのカタログから画像をお借りしております。
右の写真と左の写真では使うドアのサイズが違うのと、
ドアの枠があるかないかという違いがあるのですが、
見た感じの印象が全然違うと思いませんか?
天井とドアの高さを合わせた方は、
天井とドアの間に余分な壁がない分、視線が上に向くため、
そうでない方よりも空間が広く見えるし、
実際、光の拡散効果も高くなります。
また、写真では分かりにくいですが、
ドアの枠がない分、余分な凸凹がなくなり、
直線的でスッキリした空間になります。
ドア枠がなければドア枠にホコリもたまらないですし。
そして、ドアと同じように、
窓から窓枠をなくすようにすれば、
同じような視覚効果が得られるし、
同時に、ホコリが溜まる場所を減らすことも出来ます。
このように「引き算」をしていくことで、
コストをカットしながら、
美しさを高めることが出来るというわけですね。
さらに「引き算」をしていくことは、
デザイン性を高めるだけでなく、
同時に機能性も高めてくれます。
例えば、階段をなくし平屋にすれば、
必然的に耐震性が高くなるし、
風の抵抗や車両の振動による揺れ、
そして地震の揺れから家を守ることが出来るため、
おのずと耐久性も高くなります。
また、平屋にしつつ家の面積を小さく出来れば、
冷暖房効率も高い家になります。
ワンフロアなので満遍なく空気が循環しやすいからです。
かつ、空気を遮断する廊下をなくせば、
コストをカットしながら、冷暖房効率もアップします。
そして、居心地を良くするためには、
外からの視線が気にならない、
プライバシーが担保された
住まいにしなければいけないのですが、
そうするためには部屋のレイアウトや窓のつくり方を
周辺環境を配慮しながら考えないといけません。
しかし、それが出来れば、
プライバシー性だけでなく、同時に防犯性も高まるし、
カーテンも必要なくなるため、
カーテン代も丸ごとカット出来るし、
カーテンの開閉の手間もカットできるし、
カーテンの洗濯の手間もなくなるし、
なによりもシンプルに美しくなります。
つまり「引き算」をしていくことは、
デザイン性を高めてくれるだけでなく、
同時に機能性も高めてくれ、
それが結果的にさらにデザイン性も高めてくれる
というわけですね。
かつ、経済性も高めてくれます。
このように
デザイン性、機能性、経済性の
三拍子そろった住まいをつくるためには、
「足し算」ではなく、
「引き算」が大切だということを
ぜひ覚えておいていただければと思います。
では、また。