収納はできるだけ多く欲しい?-前編
2022.5.2お金・設計・仕様
ゴールデンウイーク期間中、どのように過ごされますか?
大掃除や片付けをするのにもちょうどいい時期ですよね。
進学・進級シーズンの4月が終わり、
色々なモノの要・不要が分かってきたり、
新たに増えたモノの収納について考えるのにもよい時期ですから。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
さて「今のアパートの収納が少ないから
マイホームでは、収納はたっぷり準備しておきたい・・」
と、収納量を重視した間取りをご希望される方も多いかと思います。
そこで注意していただきたい点があります。
設計段階で、間取りを図面で見ていると
収納はたっぷりあるように思えても
実は、2階に多くの収納があるからだったりするということです。
確かに家の全体量で考えると、
収納はたくさんあることになるでしょうが、
実際に暮らしはじめると
ストレスを感じる部分というのは
1階の収納の少なさである場合が多いのです。
キッチン・リビング・ダイニング・お風呂に洗面にトイレ。
生活の大半の時間というのは
それらが集まっている場所で過ごすことになるかと思います。
わざわざモノを片づけるためだけに、
2階に上がるという行為は誰でも億劫に思いがちです。
そして、1階に収納が足りていないと、
✓リビングに荷物が散乱してゴチャゴチャと散らかっている・・
こんな、片付かない状況が日常の光景になってくるものです。
収納が足りていなかった場合、
あなたならどこに「とりあえず」置きますか?
・・・きっと、高い確率で
リビングに荷物を置くようになるのではないでしょうか。
せっかくリビングスペースとして8帖確保したとしても、
「とりあえず」置かれた荷物によって
実質上は4.5帖程度の有効面積しかないような状況になってしまい、
なんだか狭苦しく感じ、
ゆったりした気持ちで過ごせなくなってしまいます。
✓ダイニングのテーブルの上に書類が・・
✓椅子の背もたれには上着がかけられ、ハンガー状態・・
収納が足りていなかった場合、
リビングが散乱するだけではなく
ダイニングのテーブルの上も、そして椅子までも、
本来の目的ではない用途で使われることになってしまいます。
でも、意外に多くの方がこのような状況に
陥っているのではないでしょうか?
上記のように
家が片付いていないことが通常の光景となり
そこで暮らす人に知らず知らずのうちにストレスが溜まっていく
片付けにくい収納→片付かない→モノが出しっぱなし→掃除もしにくくなる
片付けが簡単ではないということは
片付けるという行為が負担となるということです。
いかがでしょう。
こんな状況がありありと目に浮かんできませんか?
これが、家づくりにおいて1階に収納が不足した場合に、
多くの方が将来的に陥ってしまうことになる現実でもあるのです。
実際に暮らし始めてからこのような現実に直面し、
ストレスばかりが溜まってしまう環境で過ごすような状況に
あなたに陥っていただかないようにするためにも、
敷地や予算が許す限り、
1階の面積を広くプランすることをおすすめします。
でも、ただ単に面積を広くしただけでは、
決して暮らしやすい住まいになるわけではないので、
収納や家事&生活動線だけでなく、
その他にもいくつもポイントを抑えながら
間取りを考えなくてはいけません。
次回は、
そのポイントについてお伝えしたいと思います。
では、また。