新しい住まいを、今のアパートより暮らしづらくしないために
2022.4.11お金・設計・仕様
洗濯物を干したり、取り込んだり、片付けたり、という一連の動作が楽に出来る。
ワンフロアなので、家事にかかる時間を短縮出来、子育て中とても暮らしやすい。
窓が少なく、隣とも接しているため、家の中がそれほど寒くないし暖房も効きやすい。
子どもの成長とともに部屋や収納が足りなくなったり、
音のことを気にしなければいけなくなったりするのが
賃貸アパートならではの欠点なのですが、
冒頭のような良さを持ち合わせているのもまた賃貸アパートなので、
家づくりをする時には、この良さをぜひとも取り入れたいところです。
でも・・・実に多くの住まいが、
その良さを全てかき消してしまっていることにお気づきでしょうか?
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
というのも、多くの方が2階ありきで家を考えてしまうからです。
たとえキッチンと洗面脱衣を最短で行き来出来る家事動線をつくったとしても、
干す動線が最長になってしまったのでは、
全く意味がないと言っても過言ではありませんよね。
濡れた洗濯物を運ぶのは重いですし。
干す場所が2階のベランダとなると、このパターンが多くなりがちです。
そして、取り込んだ洗濯物をたたんだら、
再び1階に下ろしてこないといけなくなりますよね。
少しでも家事の時間短縮をしたいのに、
わざわざ余計に手間のかかる家事動線をつくりあげてしまうのが、
この2階ベランダで洗濯物を干さなければいけない家です。
2階建て住宅で、かつ子ども部屋を2階につくってしまった場合、
1階に相当大きな収納スペースをつくっていないと、
子どもたちの荷物でリビングダイニングがごった返すようになります。
そして、それは子どもたちが自分の部屋を
十分に活用できるようになる思春期までずっと続くことになります。
リビング付近には、子どもたちのモノが常時溢れているのはもちろん、
本来食事をとるはずだったダイニングテーブルの上も、
書類や子どもたちのモノでごった返し、
せっかくお洒落につくった対面キッチンのカウンターも、
おたよりや薬や様々な小物が仮置きされ、
ただの雑然としたモノ置き棚になってしまいます。
✓アパートの良さも活かした住みやすい家にするために
せっかく建てた家を、
わざわざこのような住みづらそうな状況にしてしまわないためにも、
家を2階ありきで考えないようにしていただければと思います。
家の基本は、平屋から始まります。
敷地が許すなら、1階だけで全て完結すれば、洗濯の作業も楽になるし、
1階の収納不足で片付けや整理整頓に困ることもないし、
家の中の温度差も出来にくくなります。
また、将来もずっと暮らしやすい住まいにもなることでしょう。
この考え方を基本にして、どうしても敷地に入らなかった場合、
入らなかったスペースを2階に配置する。
これでいいのではないでしょうか?
無駄に土地を余らせたところで、庭の工事費用が高くなるだけでなく、
後々の維持管理も大変になることですしね。
しかしながら、ただ単に平屋にすればいいというわけではありません。
もちろん、それには間違いなくアイデアと工夫が必要になります。
もし、ご興味を持ってくださったなら、
一度シンプルノートの住まいを見に来ていただければと思います。
明るく住みやすい家の秘訣に触れていただけますよ!
では、また。