三協建設株式会社

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機能性と美しさの関係

2022.4.1
お金・設計・仕様

どれだけ掃除をしても、ホコリは、いつの間にか、

いたるところに発生し溜まっていきますよね。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

実は、どんな家にするかで、

ホコリの溜まり方も、しなくてはならない掃除の範囲も変わってきます。

 

例えば、キッチンの前には

出来上がった料理を一時置きするためのカウンターを

つくる場合が多いですよね。

 

ここはちょっと何かを置くのに

ちょうどいい高さであることから、

いつの間にか、料理以外のモノを

たくさん置いてしまいます。

 

薬とか、文房具とか、学校からのおたより、

届いた手紙やDMといった細々したモノを

ちょっと置くのに便利なんですよね。

 

するとどうなるか・・・

キッチンカウンターに溜まった

ホコリの掃除がしにくくなるし、

飛び散った水や油が

ホコリに付着して固まり、

頑固な汚れと化してしまいやすくなります。

 

逆に「あえて」カウンターの上に

モノが置けないよう

カウンターを薄く仕上げてやると、

さっと掃除がしやすくなります。

 

そもそもその上にモノが置けないし、

布巾で拭く時も、

いちいちその上に置いてあるものを

除けなくていいからです。

洗い物終了と同時に、さっと一拭き!で終了です。

 

この結果、リビングやダイニングから

キッチンを見た時、

とってもスッキリした状態に見えます。

カウンターの上に生活用品が、

一切陳列されてないわけですからね。

ただ、この上に置いてしまいやすい

細々したモノが管理しやすい収納を、

同時につくる必要もありますけどね。

そうしないと、

今度はカウンターの代わりに、

ダイニングが物置になってしまいますもんね。

 

また、掃除の手間を省くためには、

「なくていい部材をなくしてしまう」

という手段があります。

 

例えば、カーテンレールです。

そもそもカーテンがいらない窓をつくれば、

カーテンレールなんて必要ありません。

結果、この上に溜まるホコリをとる

手間を省くことが出来るし、

定期的にカーテンを洗う必要もありません。

 

窓枠やドア枠なども、

必ず必要な部材ではありません。

外に出ることが出来る掃き出し窓や、

室内ドアに至っては、

天井の高さと同じ高さにしてやれば、

そもそも枠をつける必要がないわけです。

まず、ドア枠や窓枠がなくなれば、

その上に溜まるホコリをとる必要がなくなります。

全て床に落ちてくれますからね。

 

そして、ドア枠や窓枠がなくなれば、

なんとなく家がスッキリ見えるようになります。

空間に凹凸がなくなるからです。

 

また、窓とドアと天井の高さが揃うことによって

空間に広がりが感じられるようになるし、

外から入ってくる光量も増えるし、

天井まで光が拡散していき、

よりいっそう家の中が明るくなります。

 

これらは、ほんの一部の例ですが、

このように掃除を楽にする工夫をすれば、

それが自ずと機能性や美しさを高めてくれます。

 

逆に、いたるところに棚をつくったり、

飾り棚をたくさんつくったり、

なくてもいい部材をたくさんつければ、

その分、掃除する箇所も増えるし、

ゴチャゴチャした家になってしまいやすくなります。

 

機能的で美しい家を目指すなら、

家づくりを「足し算」で考えるのではなく、

「引き算」で考えるようにしてみてください。

 

では、また。

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