こども部屋はどんな場所?
2022.3.21お金・設計・仕様
新しいランドセルを眺めながら、
わくわくした気持ちで4月を待っているお子さんも
多い時期でしょうか。
こんにちは。三協建設 堀内です。
こどもが自分で準備できる環境を整えておきたい。
勉強ができるような環境を整えておきたい。
そのためにこども部屋を用意しておきたい。
そんな思いで、家づくりを考え始める方もいらっしゃると思います。
ところで、こども部屋というのは、
どんな場所でしょうか?
一言で「こども部屋」と言っても、
こども部屋に対する
あなたや家族の意識によって
大きな違いが発生します。
きっと多くの方は
ご自身の実家にあった
自分のこども部屋をイメージされることでしょう。
その広さはどのくらいでしたか?
「6帖くらいかな~」
という方が多いかもしれません。
と、なると子ども部屋といえば6帖くらい
というイメージがあなたの頭の中に出来上がっていますよね。
そういうイメージをお持ちの方が多ければ、
それが常識となり
何も言わなくても、提案する住宅会社側は
6帖くらいのこども部屋をベースに
プランを提案することになります。
仮に1帖の床・壁・天井をつくるのに
30万円かかるとします。
実際のところ、あなたが本当に
個室として必要だと感じる広さが4.5帖だったとしても。
この広さがどうしても欲しい!と
言ったわけでなくても
もう50万近くの金額を
知らないうちに余分にかけているのです。
その部屋が2つあれば
100万円近い差がうまれます。
大切なことは
限られた予算の中で
その部分にお金をかけて「欲しい」と
感じるものなのかということです。
「こども部屋」はこうでなければいけない
という決まりなんてありません。
6帖の広さが必要でなければ
小さくしたっていいんです。
極端な話をすれば
私自身が育った環境には
自分の部屋はありませんでした。
こども部屋に対して
あなたや家族がどんな捉え方をするか?によって
色々なスタイルがあったっていいんです。
合理的な考え方として
子どもの成長と、
ライフスタイルによって
色々な使い方が出来る間取り
という選択肢があります。
それは、
今現在使いやすい間取りでありながら
将来的にも自分たちが使いやすいような
間取りでもあるというものです。
例えば、こども部屋を
1階のリビングの隣に配置するというのも
その方法の一つです。
家にある荷物の大部分は
こどもたちのものが占めることになります。
1階にこども部屋があれば
わざわざ2階にまで片付けにいかなくてもいいので
片付けもラクですし、とっても便利です。
こどもが自分で片づけや準備をするところを
親が見守ることもしやすいですよね。
さらに、こどもが成長し家から出て行った後も、
自分たちの部屋として使うことが出来るようになるので、
やがて夫婦だけの生活となった時でも、
とても暮らしやすくなります。
年老いてから
階段の昇り降りをしなくても過ごすことが出来るので、
足腰への負担は少なくなるし、
転んだりつまずいたりという危険性も低くなるので、
離れて暮らす子どもたちの不安材料も1つ少なくなりますね。
2階には主寝室だけしか作る必要がなくなり、
2階の無駄な廊下も作らなくてよくなるし、
寝る時以外はずっと1階で過ごすわけですから、
トイレだって2階に作る必要もなくなりませんか?
結果的に、無駄な面積をカットすることが出来、
1階が大きくなりコストがかさむ分を、
そこでカバーすることが出来ます。
同じぐらいのコストで、現在も将来も、
より暮らしやすい家にすることが出来るというわけです。
一言で「こども部屋」といっても
その在り方は、一つではありません。
あなた自身が子ども時代に使っていた
「こども部屋」と必ずしも同じでなくても
いいのです。
時代と共に家族の生活スタイルも
変わっていきます。
将来、こどもが巣立った後も
自分たち夫婦がずっと
生涯にわたって暮らしやすいのかどうなのか?
コストのことも考慮しながら、
「こども部屋ってどんな場所?」と、
ご夫婦で、話し合ってみていただければと思います。
では、また。