オモテとウラの使い分け
2022.3.4お金・設計・仕様
「白い壁って汚れないんですか?」
と、よく質問されます。
もちろん、外にさらされているわけですから100%汚れます。
ですので「汚れるとは思います」とお答えするのですが・・。
この質問の意図として、みなさんがおそらく
一番気になっていることは
「汚れた時、不細工にならないのか?」
ということではないでしょうか。
ですので、今回はその点についてお伝えしてまいります。
出来ることなら白にしたいけど、
「汚れそうだし、どうしようかな・・・」と迷ってみえる方は
ぜひ参考にしていただければと思います。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
まずシンプルノートの家をご覧いただくと、
共通したポイントがあります。
それは基本的に「正面に窓がない」ことです。
では、これはなぜだと思われますか?
デザイン重視?と最初は思われるかもしれません。
もちろんデザインも重視していますが、
実はそれだけはありません。
この理由の一つは、外壁を汚さないようにするためです。
単純に、外壁汚れの一番の原因が「窓」だからです。
でも、ここで勘違いしていただきたくないことは、
ホントは必要なのに、なくしたいから
窓をなくしているわけではなくて、
なくなってもいいように
間取りをちゃんと考えているということです。
また、同時に窓以外のものも、
正面からなくなるようにも工夫しています。
例えば、換気扇の外部カバーです。
カバーの上に溜まった土埃が、
窓同様に雨によって垂れて流れてくるし、
カバー下からは、カビを伴った
ドス黒い汚れが発生しますからね。
エアコンも正面側につけてしまったら、
室外機と室外機までの外部配管が丸見えになってしまいます。
このように、片端から
外壁を汚してしまいそうなモノをなくすことで、
そもそも汚れが付着しにくい家にしているというわけです。
突起物さえなければ、雨が降った時、
一気に外壁の汚れを洗い流してくれるわけですしね。
でも、この方法にも1つ弱点があります。
それは、家全面を汚れないようにすることは、不可能だということです。
エアコンにしても、換気扇にしても、どこかには必ず必要なわけですからね。
そこで、設計する時には、
家のオモテとウラの使い分けをしなければいけません。
つまり、汚したくないオモテ面ではなく、
汚れても気になりにくいウラ面に、
細かい部材をまとめて設置するように、
間取りを考えていく、というわけですね。
玄関ドアと同じ方向に
本来裏口である、勝手口ドア勝手口があったりすると
家の正面にゴミが並んでしまいますもんね。
でも、こういったことにも配慮しながら
間取りをつくるようにしないと、
正面にごちゃつくものが並ぶ家が出来上がって
しまうのもまた1つの現実です。
そして、これらの部材が、家の正面を汚し、
家の印象を薄汚くしていってしまうというわけです。
結論としては、
シンプルノートでは外壁を汚れにくくしつつ、
同時に、不細工な汚れ方をしないように工夫しているということです。
ですので「汚れた時、不細工になりそう・・」という理由で、
白にするかどうかを悩んでいるのであれば、
思い切って白を使ってみていただければと思います。
では、また。