それを選び取る理由を答えられますか?
2022.2.28暮らしを考える
SNSも普及し、情報量が格段に増えた現在は
家づくりに関する情報も簡単にたくさん手に入ります。
数ある情報を見比べていくと、
より良いものの方が欲しくなりますし、
便利そうな機能を知れば、それも欲しくなるものですよね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
さらに、年々技術は進化を続けており
家の性能自体もどんどん上がっていっております。
それに加え、材料費や工事費の上昇により
家の値段というものは、十数年前と比べて高くなっています。
もちろん、高くなった家の値段に伴って、
これからの収入も増えていけば問題ないかもしれませんが、
低迷する景気、社会保障制度の負担増など、
逆に可処分所得は減少していくような状況です。
限られた予算の中で、
家のコストをいかに抑えるのか?という視点から考えると、
よいと思ったものを全て取り入れるのではなく、
その中から本当にあなたにとって必要なものを
『選び取る』という作業が重要になってきます。
『選び取る』と、言っても
どれも良さそうだし、
せっかくだから欲しいものばかりなのに
どうやって選んだらよいか、分からない・・・
そんな方もいらっしゃることでしょう。
そんなときは、一つ一つに対して、
ご自身で以下の質問をしてみてください。
✓なぜそれが必要なのですか?
✓誰が使うのですか?
✓どんな時に必要なのですか?
✓それは生涯にわたって使うものですか?
✓それは他のものと兼ねることはできますか?
例えば「玄関に土間収納が欲しい」という希望があったとします。
雑誌やSNSで見かけて便利そうだったから、
つくっている家が多いからきっと便利に違いないから・・・の他に、
上記の質問をご自身で問いかけてみてください。
「私は花粉症だから、コートは玄関で脱いで花粉を家の中に持ち込みたくないから」
「私は非常用持ち出し袋は、玄関のすぐに持ち出せる場所に置いておきたいから」
・・・など、より具体的な理由を
「私は・・・」と、自分事として認識できる主語をつけて答えてくださいね。
【家づくりは、あなた自身が全てに理由を持つことが大切】です。
たくさんの商品や、情報は、もしかしたら
それ自体はとても良いものなのかもしれません。
しかし、情報が増えれば増えるほど、
『選び取る』作業の難易度は上がっていきます。
それは、たとえ収納スペースの扉1枚に至っても言えることです。
「私は、なぜそれが必要なのか?」という理由を
常に自問自答していくと
たくさんの情報を発信する側(売る側)の軸に振り回されることなく
あなた自身の軸を持って『選び取る』ことが
だんだんとできるようになっていくことでしょう。
そんなことを言われても、どこから始めたらいいのかわからない・・・
理由と言われても、よく分からない・・・
そう思われる方には、『住宅計画ファイル』で
まず希望を全て書き出すことをおススメしています。
一緒に、思考の整理のお手伝いをさせて頂きますので、
お気軽にお知らせくださいね。
では、また。