もし60代で家を建てるとしたら?
2022.2.25お金・設計・仕様
人生100年時代の到来により、
60代70代の方の「老後の住み替え」というものが
これから多く考えられるようになってくると思われます。
若い頃に建てた家は、子どもが巣立ったことにより
空き部屋だらけとなり、広すぎて管理が大変だったり、
断熱性能が低い時代の家のため、
夏に暑く、冬に寒く、部屋と部屋の間に温度差がありすぎたり・・
人生100年としたら、60代の方でしたらあと40年も
この家に住み続けることになるわけですから、
先を見据えて動こうとする方も増えているようです。
こんにちは。三協建設 堀内です。
現在、家づくりを考える方は、
子育て世代の20代~30代の方が圧倒的に多いです。
「子育ての・・・」「ママの家事が・・」というようなキャッチフレーズを
多く目にするのも、需要と供給のバランスを考えると当然のことなのかもしれません。
需要の少ない60代よりも、
需要の多い20代~30代に向けて家づくりを展開した方が
住宅会社としてはビジネスが成り立ちやすいものですよね。
では今、あなたのお父さん・お母さん世代や60代の方が
家を建てることになったら、どんな家を建てると思いますか?
「孫を連れて子どもが遊びに来た時にそなえて
2階に子ども部屋を子どもの人数分と寝室。
各部屋にも収納をたっぷりと。
1階には客間とリビングと水廻りを・・。」
お子さんが独立され、これから体力も低下してくるであろうご両親が
こんな家の計画を立てていたら
子どもであるあなたは反対しませんか?
でも同じ家の計画を
今のあなたが立てていたとしても、
きっと誰も疑問に思わないことでしょう。
それはこの家が
「住む人を限定している」という意味でもあります。
子育て期間中のあなたが考える家は
住む人を限定している
「子育て期間に特化した家」である可能性がとても高いのです。
20代のあなたも、
30代のあなたも、
40代のあなたも、
50代のあなたも、
60代のあなたも、
70代のあなたも、
80代のあなたも。
共通して「欲しい」と思う家づくりはどんな家でしょうか。
例えばそれは、
✓いつでも開放感のある明るい室内だったり
✓どの年代でも楽に動ける家事動線だったり
✓どの年代でも管理のしやすい収納だったり
きっと「暮らしやすさ」という
毎日の生活の積み重ねの中の
ベースになる部分なのではないでしょうか。
「子育て期間に特化した家」を建てて
子どもが巣立った後に、不便な思いやガマンをしながら暮らさなくても、
子どもが巣立った後に、大規模なリフォームをしなくても。
子どもが巣立った後に、住み替えをしなくても。
20代~80代までが欲しいと思えるような
その時々に使い方を変える、「生涯対応型の家」を建てて
子どもが巣立った後もトータルで見据えるという考え方もあるのではないでしょうか。
あなたが今、建てようとしている家は
60代のあなたが見ても欲しいと思う家ですか?
そんな視点で今一度、家づくりを考えてみられてはいかがでしょうか。
では、また。