分譲住宅・分譲マンションと注文住宅の買い方の違いとは?
2022.2.21お金・設計・仕様
「家を買う」となったら、選択肢は色々あると思います。
分譲住宅も、マンションも、中古住宅も
注文住宅も、同じ「家」ですよね。
でも、既に家が形として出来上がっている「分譲住宅、マンション、中古住宅」と、
なにもない状態からつくりあげる「注文住宅」では
「買う」という行為が指し示すものが
大きく違うということにお気づきでしょうか?
こんにちは。三協建設 堀内です。
既に家が形として出来上がっている
「分譲住宅、マンション、中古住宅」は
車の購入と同じように、
代金を支払って手に入るものがどんなモノなのか?
ということは購入する前に分かっています。
その価格には何が含まれていて、何が含まれていないのか
全てがハッキリしています。
それを全て理解し、納得した上で「契約」をすることになります。
契約した金額以上のお金を
後から支払うことになることはないはずです。
(もちろん、諸費用・手数料等はしっかりご確認くださいね。)
一方、なにもない状態から
あなたの希望によってつくり上げられる「注文住宅」は
出来上がった製品が目の前にない状態で、
今はまだ無いものに対して「契約」、
つまりそれを買うという行為が発生します。
ただ残念ながら、この段階ではまだ
つくり手である住宅会社側とあなたの間で、
イメージしているモノ(=家の完成形)は
完全には一致していません。
なぜなら、ほとんどのケースが契約「後」に
コーディネート作業が行われるからです。
(キッチンを決めたり、お風呂を決めたり、
棚板の数を決めたり、コンセントの数を決めたり・・・)
また、中にはプランを変更する場合もあるでしょう。
これから、決めていく内容があればあるほど
あなたと住宅会社の間に行き違いが発生しやすくなります。
なにもない状態からつくり上げる、ということは
どんなものでもつくれるということでもあります。
形が既にあるものなら「まぁ、仕方ないか・・・」と諦められることも
これから変えられるとなると、
「ここがもうちょっとだけ、こうだったら・・・」
「ここを、こう変えたら・・・」
と、変えたくなってしまうのが人の心というものですよね。
本来ならば、こういったすべてを一つ一つ決め切って、
あなたが納得のいく形ですべての金額を確認した後に
「買う」という行為が待っているはずですよね。
もうこれ以上、決める内容がない状態
=もう着工できる状態であれば、
あなたのイメージした家と、「買う」家が
合致している可能性が高くなることでしょう。
でも、住宅業界の特殊な慣例から
注文住宅は全てを決める前に、
「契約」という行為がきてしまうという現実もあります。
ですので、値札がついておらず、形もまだ無い、
「注文住宅」という買い物をするときには、
この価格には、何が含まれていて、何が含まれていないのか
あなたの希望を叶えるとどれだけ価格が変わるのか、
実際に使える状態にするまでに、他にどれだけの費用がかかるのか
あなた自身が全てを理解した上で、
買うようにしていただければと思います。
まだここに「無い」家を買う時には、
足し算ではなく、引き算の考え方で
では、また。