三協建設株式会社

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マジョリティが正しいとは限らない

2021.12.10
お金・設計・仕様

家づくりに掛けられる予算というのは

あなたが想像しているよりも、

はるかに少ないのが現実だったりします。

 

ですので、まず予算設定という

家づくりのスタート地点を間違えないことが、

なにより大切なことになるのですが、

その厳しい予算に基づいて、土地を探し、家を建てるためには、

土地、家のいずれに関しても、大多数(マジョリティ)と

ほぼ真逆の視点を持たなくてはいけません。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

例えば、大多数の方は、

土地を買う時、そのエリアの中で

最も高い値段設定の土地を選ぼうとしがちです。

新しく造成された分譲地の

形が良い、日当たりのよい南向きの土地ですね。

 

また、大多数の方が、

少しでも土地を広く買おうとしますが、

これも土地の予算が上がる原因となるし、

同時に外構工事も高くなる原因となります。

 

それゆえ、土地予算を抑えるためには、

この2つとは真逆の考え方を持って

土地探しに臨まなくてはなりません。

 

(多数派)南向き → (少数派)南向き以外

(多数派)形が良い土地 → (少数派)形が悪い土地

(多数派)必要以上の土地 →(少数派) 必要最低限の土地 

といった感じですね。

 

とはいっても、土地探しで一番心配なのは

日当たりではないでしょうか?

わざわざ好き好んで

日当たりが悪い土地を選ぼうとするなんて、

何を考えているんだろう?と思われるかもしれませんね。

 

しかし、少し立ち止まって、

冷静に考えてみてください。

家を建てようとする前に、

日当たりが良い土地に建っている家を

ゆっくりと見て回ってください。

 

残念ながら、日当たりが良い土地に建つ家だからといって

必ずしも家の中が明るいわけではありません。

 

それは、カーテンを常時開けっ放しにできないからです。

南からの光をカーテンが遮断してしまって、

奥にあるキッチンや水回りにまで、

光が届かなくなってしまうからです。

 

また、シャッターまで締めているお家もありますよね。

これでは、南向きの日当たりが良い土地が活かされていない気がします。

 

南向きの土地を購入する時には

南側に大きな窓をつくり、光をたくさん家の中に入れ、

明るくて開放的な家になるはずだったのに、

光は閉ざされ、薄暗くて閉鎖的な家に

なってしまったとしたら、

すごく悲しいですよね・・・

 

この問題を解決するためには、

土地のメリットだけに焦点を当てて、

土地を選び、間取りを考えるのではなく、

土地のデメリットにも焦点を当てながら、

土地を選び、間取りを考えなければいけません、

 

南向きの土地も、それ以外の土地も全て、

それぞれの土地のデメリットがあります。

そのデメリットを把握し、

解決できるように間取りを考えれば、

丸見えになったり、家の中が薄暗くなったり、

というような最悪の状況を避けながら、

快適に暮らしていただくことができると思います。

 

とはいえ、そのためには、

あまりおすすめしないことがあります。

それは

『自分で間取りや広さを決めない』

ということです。

家は予算と環境に合わせてつくるものであり、

その提案をするのがプロの仕事だからです。

 

なぜ、資金計画をするのかと言うと、

それは土地や家の予算を正確に出すためであり、

その予算に合わせて出来ることと出来ないことを

間取りを考える前に話し合うためです。

 

なぜ、土地の環境に合わせて

間取りを考えないといけないのかと言うと、

そうしないと、家の中が丸見えになったり、

薄暗くなったり、閉鎖的な家になってしまうからです。

 

いい家であることの条件は、

居心地よく暮らしやすいことだと思います。

たくさんお金をかけたお家が、

必ずしもそんな家になるわけでもなければ、

逆に、お金をかけられないことが、

住みにくい家になるわけでもありません。

 

しかし、予算の大小に関わらず、

予算と環境に合わせて設計士が提案出来なかったお家は、

そうすることが出来たお家に比べて、

居心地も悪く、暮らしにくい家になってしまう可能性があります。

 

✓土地を探す前に、

まず、新しい家に引っ越すまでの資金計画をする。

✓土地を探す時には、

予算に合わせた土地を探す。

✓土地を決める時には、

必ずあるメリット・デメリットを把握し、

土地に合わせた間取りを提案してもらう。

この3つを行なって頂ければと思います。

 

間取りは動線や使い勝手だけでなく

土地のメリット・デメリットを把握した上で

つくるものだということを忘れないでくださいね。

では、また。

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