三協建設株式会社

ブログ

blog

家事負担をどう減らす?

2021.11.26
お金・設計・仕様

家事負担を軽減するためには

家事動線のよい間取りにしておく

というのは重要なポイントです。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

仕事と家庭の両立のために

いかに効率よく、家事にかける労力や時間を減らすか?

という視点で考えられた間取りは、すなわち、

将来、年老いて体力が落ちた時にも

家事にかける労力や時間を減らせる間取りということでもあります。

 

一般的には、家事動線のよい間取りというと、

キッチンと洗面脱衣室が近くにあって

それらを数歩で行き来できる間取りを

イメージされることが多いのではないでしょうか。

 

もちろん、この2つのスペースは離れているよりも

近いに越したことはないですよね。

そう考えると、一見とても便利そうに感じる

動線かもしれません。

 

しかし、現実的な暮らしをよく考えてみると、

これにはもうちょっと

工夫が必要になってくるような気がします。

 

乾燥機能を使わない場合には

洗濯物を干すという工程が必要になります。

洗濯物を2階のベランダに干しに行く場合を考えてみましょう。

 

キッチンと洗面が近くても、

実際に洗濯物を干す場所が遠かったら

その分移動距離も長くなり、

移動時間も増えてしまいます。

 

水気を含んだ洗濯物ってけっこう重量ありますよね。

ましてや、家族が増えたり、子どもが成長したりして

洗濯物はどんどん増えるものです。

それを抱えて、階段を上がるわけです。

大変な作業ですよね。

 

これでは、今住んでいる賃貸アパートやマンションよりも

家事にかかる手間や負担は増えてしまいませんか?

将来、年老いて足腰が弱った時にも同じようにできるでしょうか?

 

この他にも、キッチンや洗面にある勝手口から外に出て

お庭に洗濯物を干す場合もあるかもしれません。

2階に干しに行くのと比較すると、

動線的にははるかに短くなるので、

一見合理的のような気がします。

 

でも、洗濯物を取り込む作業はどうでしょう?

洗濯物を取り込んで置いておける場所まで、

キッチンや洗面を回り込んでいかなくてはいけないですし、

量が多くて、一回で洗濯物を取り込めなかった場合、

勝手口を何回か往復することになってしまいます。

 

共働きのご家庭で、

朝はやることが多くて忙しいから、

夜のうちに洗濯をして

干すという方も多いようです。

 

この動線だと、夜わざわざ外まで干しに行くのは、

けっこう面倒なのではないでしょうか?

 

アパートやマンションのように、

リビングからそのまま手を伸ばして干せるのであれば、

夜に干すのもそれほど面倒ではないと思います。

 

それを、わざわざ外まで行くとなると・・・

これが、寒い冬ともなったら・・・

 

考えなくてはいけないのは

「洗濯物を干しやすく、さらに取り込みやすい動線」

ということになります。

 

そこで、選択肢の一つとしてこんな提案もあります。

『中庭』に洗濯物を干すという方法です。

 

洗濯物を干すのも数歩で行ける。

そして取り込むのも数歩で行ける。

 

さらに、洗濯物を外から見られることもないので

プライバシー性も防犯性も高くなります。

これなら、夜のうちに洗濯物を干しておいても

大丈夫そうですよね。

 

家事動線のよい間取りというのは

誰が家事をやっても、効率がよい間取りとも言えます。

妻でも、夫でも、成長した子どもでも、

そして、いつか年老いた日の自分でも。

 

今は気にならない階段・段差や移動距離も

数十年後も同じように動けるのか?

そんな視点も持ちながら、

家事負担の軽減ができる間取りを見てみてはいかがでしょうか。

 

では、また。

email資料請求・お問合せはお気軽に