三協建設株式会社

ブログ

blog

「よくある」家が「暮らしやすい」とは限らない-前編

2021.10.18
お金・設計・仕様

例えば、あなたが買おうとしている土地の広さが

50坪だとしたら、どのような家を建てようと思いますか?

 

また、その土地の間口が9mで、奥行きが18mだとしたら、

どのような間取りが出来上がると思いますか?

 

さらに、その土地が南向きだとしたら、

どのような暮らしをイメージしながら、

間取りや外観を決めていきますか?

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

 

このような条件を持つ土地の場合、

一般的に「よくある」のは2階建てで

1階にはリビングダイニングキッチンと

水回りとタタミコーナーがあり、

2階には寝室と子ども部屋と納戸があるような

家ではないでしょうか。

 

そして、水回りを北に配置しつつ、

居室を出来るだけ南向きに配置し、

2階には大きなベランダを設置し、

1階にはウッドデッキを設置します。

 

きっと、南向きでつくった居室には、大きな窓をつくり、

南からの光をたっぷりと採りこみつつ、

ベランダやウッドデッキに出られるようにするでしょう。

 

ではこの「よくある」パターンで本当にイメージ通りの

✓日当たりがいい南向きの土地の良さを最大限に活かした住まい

✓明るくて開放的で、居心地が住まい

が、出来上がるでしょうか?

 

このままでは、道行く人たちから

家の中が全部丸見えになってしまいますよね・・

 

となると、丸見えを隠す作業を加えていかなくてはなりません。

まずは、外から見える大きな窓には、

全てカーテンをつけていきます。

 

ウッドデッキも丸見えでは使いづらいので

植栽や目隠しをせざるを得なくなります。

 

次に、洗濯について考えてみましょう。

まず、南向きのベランダで洗濯物を干せば、とてもよく乾きそうな気がします。

でも、干された洗濯物が外から丸見えになってしまいます・・・。

また、洗濯物を持って階段を上がり下りしなくてはなりません。

家事動線としては、あまり効率はよくありませんよね。

 

では、続いて片付けや掃除について考えてみましょう。

実は、片付けや掃除がしづらい家になってしまっています。

その一番の理由は、

子ども部屋がうまく活用出来ないからです。

長い時間を過ごすことになるリビングから、

2階の子ども部屋へわざわざ片付けに行くのは

大人でも面倒なのに、子どもならなおさらです。

となると、リビングに様々なモノが集まり、

常に散乱してしまうというわけです。

 

明るくもなければ、開放的でもない、

そして、家事動線もよくなければ、

片付けや掃除もしにくい家が、

実は「よくある」家だったりするというわけです。

 

「よくある」からといって、それが「暮らしやすい」とは

限らないということをご理解いただけたでしょうか?

 

次回は、同じ土地に「一般的ではない」けれど

「暮らしやすい」家を建てようとしたらどうなるのか?ということを

ご紹介させていただこうと思います。

 

では、また。

email資料請求・お問合せはお気軽に