理想と現実のバランス
2021.6.18お金・設計・仕様
家づくりで一番大切なのは「お金」です・・と
お伝えさせていただいているのですが、
ちょっと現実的すぎて、夢がないのでは?と
思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
もちろん、長い期間の住宅ローンを組んで手に入れる
一生に一度の大きな買い物ですので
夢のマイホームで叶えたいことはたくさんあると思います。
そして、それを否定してしまったら
家を建てる意味がなくなってしまいますよね。
損得や、お金のことばかりを気にして、
自分の希望が叶えられていない家を手に入れても
それは幸せな家づくりとは言えないと思います。
でも、逆に理想を叶えることばかりに気をとられては、
予算オーバーとなってしまい、後々の暮らしに影響を及ぼしてしまいます。
こちらも、幸せな家づくりとは言えませんよね。
大事なのは、理想を叶えたい「感情」と、
現実としての「数字」のバランスではないでしょうか。
両方を天秤にかけたときに、どちらかに偏りすぎないことが
幸せな家づくりの鉄則だと思います。
もちろん、そんなことは百も承知だと思われることでしょう。
しかし、実際に家づくりがスタートすると
この天秤は「感情」側に傾きやすくなってしまいます。
せっかくだから・・・
一生に一度のことだから・・・
後悔したくないから・・・
こういった思いは、あなたのバランス感覚を
簡単に狂わせてしまうものなのです。
家は要望が多ければ多いほど、
その要望を叶えれば叶えるほど、
「高く」なっていきます。
そして、メンテナンスにも
その分のコストと労力が増えていきます。
つまり、要望を「プラス」すると、
必ず何かが「マイナス」になるというワケなのです。
そして、長年住宅業界にいる私は
時代の移り変わりも、人が歳を重ねていく様子も見てきております。
だからこそ思うんです。
仮に、今の時点でのあなたの要望を全て満たす家を
建てたとしても、数十年後にはあなたの要望は
きっと変わっているのではないかと。
その昔、大きなブラウン管のテレビのためのつくりつけのテレビボードが
数十年後に不要になるなんて思ってもいなかったように、
これから先も、新しい技術がどんどん開発されるでしょうし
家族の生活スタイルも変わっていくでしょう。
そんなときに、「過去のあなたの要望」を全て叶えた家の
住宅ローンの返済が
あなたの「日々の暮らし」の負担になることがないように・・。
すべての要望には必ずコストがかかるということを
理解し、自覚した上でたくさんの情報の中から
「これは本当に20年後も30年後も生涯において必要だ」と
覚悟を決めて選び取るというのは、強い意志もいるでしょうし
本当に大変だと思います。
でも、そんな風にメリットもデメリットも考えた上で
理想(感情)と現実(数字)の天秤にかけて
コストをかけても必要であると、
自分自身が覚悟を持って選びとった要望なら
きっと未来のあなたが後悔することもないんじゃないでしょうか。
未来のあなたが後悔することのないように
理想と現実のバランス感覚を失わない家づくりをしてくださいね。
では、また。