予算の厳しい方にこそ平屋をオススメしたい理由
2018.8.22お金・設計・仕様
あれも欲しい これも欲しい~
もっと欲しい もっともっと欲しい~
THE BLUE HEARTS世代でない方は
ピンとこないかもしれませんね。
こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ 堀内です。
あれも、これも・・・欲しい、と言っていた
物質過剰な時代は過ぎ
今、時代の波はシンプルライフへと
移行していっています。
年齢とともに右肩上がりで
ドンドン収入が増えていった時代は
昔の話となりました。
「たくさん買ってたくさん消費する。」から、
「必要なモノだけを必要な分だけ持つ。」へ。
ところが、
家づくりにおいてはどうでしょう。
家はできるだけ大きい方がいい。
家と言えば、2階建て。
部屋の広さは○帖がいい。
刷り込まれた「当たり前」そのままに
考えがちではありませんか?
収入が右肩上がりに増えることが望めない現代。
先が不透明なこの時代。
老後のことまで考えると、
決して家づくりに予算を掛け過ぎることはオススメしません。
大切なコトは、
【あなたの予算の中で出来る家づくりをすること】
なのです。
さて。
一般的には家そのもののコストを抑えようとした場合、
2階建住宅にすることはもちろんとして、
1階と2階の面積を同じにした、
いわゆる総2階建で間取り設計します。
しかし、面積を抑えて、2階建にしようとした場合、
1階にはリビング以外の部屋がとれなくなってしまったり、
収納量も少なくなってしまいます。
もしかしたら、現在住んでいる賃貸アパートやマンションよりも
暮らしにくさを感じてしまう住まいになってしまうかもしれません。
また、寝室をはじめとした家族の個室を
全て2階に作ることになります。
例えば子ども部屋は、
子どもがまだ小さく個室を必要としない時期や、
子どもが成長して家を出て行った後には
使われない部屋になってしまいます。
そして何より、30坪の2階建住宅を建てたとしても、
実は、部屋や収納として有効に使える面積は、
たったの19〜20坪ぐらいしかないのです。
部屋や収納以外の、
廊下や階段に面積を取られてしまっているということに
気付いていない方が多いんですよね・・・。
これが、厳しい予算の中で家づくりをしなければいけない方が、
直面することになる現実だったりするのですが。
せっかく思い切って長期ローンを組むという決断をし、
現在の暮らしよりも、より良い暮らしを手に入れたいと思っているのに、
それだけしか選択肢がないというのは
なんだかちょっと悲しいですよね。
なので、三協建設~SIMPLE NOTE(シンプルノート)熱田スタジオから
こんな提案もあります。
『平屋』です。
平屋の最大のメリットというのは、
当たり前ことなのですが、
全ての部屋や収納が1階にあるということです。
必要最小限の面積で住まいづくりを
することが出来るというわけです。
上手く設計すれば、さきほど説明した
30坪の総二階建住宅と
同じ部屋の広さと収納を確保しながら、
平屋にすれば25坪ぐらいの面積で
抑えることが出来るでしょう。
しかし1階が大きくなればなるほど、
建築コストは割高になってしまうものなので、
いくつかの要素を見つめ直すことで
建築コストの上昇を抑えていく必要があります。
まず廊下です。
欲しい!と希望して作ったわけでもないのに、
部屋や収納と同じようにコストが掛かっています。
また、廊下があれば
ドアの数も増えることになります。
廊下の面積に加えて、ドアの数の分
家のコストは増えます。
ドアがあれば、閉めておきたくなるものです。
ドアを閉めれば、
家の中に温度差が生まれやすくなってしまいます。
あなたの生活に廊下って必要ですか?
次は子ども部屋です。
多くの2階建て住宅の場合、
何の疑いもなく2階に子ども部屋をつくり、
しかも6帖もの広さを確保しています。
2階にはスペースがありますからね。
でも6帖という広さのままで、
2階にあったものを1階に持ってくれば、
単純に建築コストは跳ね上がってしまいます。
もちろん、予算があるのであれば、
自由に広くとっても構いませんが。
そもそも、子ども部屋って6帖必要なのでしょうか?
ほとんどの時間をリビングで過ごしていませんか?
また、個室で集中して勉強してほしい年齢になったとしても
その広さは必要なのでしょうか?
寝室も同じことが言えます。
その広さは必要なのでしょうか?
昔のように、嫁入り道具で大きなタンスを持っていますか?
洋服はクローゼットに収納しませんか?
あなたが寝るベッドさえ置くことが出来れば
充分な部屋だと思いませんか?
「あって当たり前」「あれもこれも広いのがいい」から抜け出して、
平面図で見る部屋の広さだけにこだわらず、
あなたの生活に必要なモノを見つめ直すだけでも、
建築コストを大幅にカットすることが出来るようになります。
「高い」と思われがちな平屋の実現も充分可能になってきます。
いやいや、そんなこと言ったって
土地が高いから平屋なんて無理だよ~
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
先ほどお伝えしたような25坪の平屋であれば、
42坪くらいの土地で建てることもできますし、
40坪をきる広さの土地であれば、
寝室のみを2階へもっていくことによって
日中のメインの生活スペースが全て1階におさまるような
平屋に近い2階建てという手もあります。
そして、あなたが見ているその土地は
南向きの道路に面した「好立地」と呼ばれるような土地だったりしませんか?
「土地は南向きでないと明るくて開放的な家が建てられない」
な~んて、固定概念に縛られていたりしませんか?
日当たりが悪そうな土地が、
暗くて風通しが悪くてジメジメした家になるわけではありません。
狭く密集している土地が、
必ずしも暗くてプライバシー性の低い家になるわけではありません。
日当たりの良い土地が
必ずしも明るくて風通しがいい家になるわけでもなければ、
広い土地なら必ずしも開放的な家になるわけでもありません。
家が小さくなれば、
それに連動して窮屈で狭苦しい家になるわけではありません。
広い家が必ずしも使いやすいかというと、
現実は全く使わない無駄な部屋やスペースだらけだったりします。
固定概念や従来の常識、
周囲からの様々な意見に左右されることなく、
“あなた”は、何を本当に必要としているのかを
考えてみてくださいね。
では、また。
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