大きすぎる家をつくらないことの利点
2021.4.12お金・設計・仕様
「家は、小さいよりは大きい方がいい」
「後から、後悔したくないから余裕をもった大きさの家にしたい」
こういった固定概念や思いから、
多くの方が、知らず知らずの間に
大きすぎる家を建ててしまいがちです。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
しかし、その選択が
結果的にその後の暮らしで
余裕のない苦しい家計が待ち受けていたとしたら
本末転倒ではないでしょうか。
それゆえ、ご自身の予算を正確に把握し、
その予算の中で、
無理のない家づくりをすることが大切だし、
そのためには家づくりのイニシャルコストと
ランニングコストの両方を最小限に抑えられるよう
出来るだけ家をコンパクトにすることを
おすすめしています。
出来るだけ家をコンパクトにすれば、
土地や外構のコストも抑えやすいし、
将来、子どもが巣立って
夫婦2人だけで住むことになった時も、
維持管理にかかる手間も
より少なくすることが出来ますしね。
家をコンパクトに出来れば、
品質や性能を落とすことなく、
家の価格を抑えることが出来ます。
当たり前のことですが、
家の価格を最も左右するのは“面積”だからです。
また、家をコンパクトに出来れば、
それを建てるために必要となる土地も
小さくすることが出来るため、
結果、土地代も抑えることが出来ます。
かつ、余白を無駄に残すことなく、
敷地を最大限に活用して家を建てれば、
外構工事にかかる費用も抑えることが出来ます。
つまり、家をコンパクトにすることによって、
家の費用だけでなく
土地の費用や外構工事の費用までも、
同時に抑えることができ、
結果、家づくりのイニシャルコストを、
より抑えることが出来るというわけですね。
そして、家をコンパクトに出来れば、
イニシャルコストだけでなく
ランニングコストも抑えることが出来ます。
例えば、同じ構造・性能で家を建て、
同じ家族が暮らすとしたら、
25坪の家と35坪の家では、
一体どちらの方が、光熱費が安いでしょうか?
もちろん間違いなく25坪の家の方ですよね?
光熱費は、終わりがある住宅ローンとは違い、
生涯ずっと払い続けなければいけないコストです。
それゆえ、光熱費を抑える工夫も、
家づくりでは欠かせない要素となります。
では、家の固定資産税はどうでしょう?
これも光熱費同様に、
面積が小さい家の方が間違いなく安くなります。
土地の固定資産税も家の固定資産税と同じで、
同じ評価額の土地で比較すると、
より小さい土地の方が、
土地の固定資産税をより抑えることが出来ます。
また、地域によっては、
固定資産税だけでいい地域と、
固定資産税に加えて
都市計画税が必要となる地域もあります。
そして、あなたが暮らす地域が、
固定資産税だけじゃなく
都市計画税まで必要な地域だとしたら、
少しでも税金の額を抑えたいですよね?
さらに、家を所有することによる
ランニングコストとして
忘れてはいけないのが、
定期的に必要となる
外部の塗り替えにかかるメンテナンス費用です。
もし、建てた後50年間その家で暮らすとして、
15年ごとにメンテナンスが必要だとしたら、
3回この費用を捻出しなければいけませんが、
この費用も、大きな家よりも
小さな家の方が抑えることが出来ます。
家は建てたらそれで終わり・・ではありません。
建てた後も、それを維持していくために、
以上のような継続的にかかる費用があり、
それら費用のことも同時に考えつつ、
家づくりをしなければいけません。
ということで、建てた後、
少しでもゆとりを持って暮らしていくために、
予算の正確な把握と、その予算の中で、
無理のない家づくりをしていただければと思います。
そして、家の開放感や暮らしやすさなどは、
必ずしも家の大きさに比例するわけではありません。
それを知っていただくために、
コンパクトに建てた弊社モデルハウスにて、
是非、実際に体感してみてくださいね♪
では、また。