スッキリとした外観の秘密-後編
2021.3.15お金・設計・仕様
先日、完成見学会を開催させていただいた
こちらのお家をご覧いただければ分かるように、
SIMPLE NOTE(シンプルノート)の家づくりでは
多くは、家の正面であるファサードに窓をつくっていません。
それにはいくつかの理由が存在するのですが、
前回は暮らしをより快適にするための
2つの理由についてお伝えさせていただきました。
今回は、また違った視点からお伝えしたいと思います。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
SIMPLE NOTE(シンプルノート)の家の多くは、
白い外壁材を使っています。
白い建物は非常に美しいからという理由もありますが、
白色は熱を吸収しにくいため、
家の中が暑くなりにくいというメリットもあります。
また、白色は光を拡散しやすいため、
家の隅々まで光が届きやすく、
家全体がまんべんなく明るくなるというメリットもあります。
でも、白という色には、
【最も汚れが目立ちやすい】というデメリットがあり
それを理由に白を諦めてしまっている方が多いのも
また、現実ではないでしょうか。
多くの人が「白」という色に対して持つ
ネガティブな要素を解消するためにはどうしたらよいのでしょうか。
SIMPLE NOTE(シンプルノート)の家づくりでは、
そもそもの汚れの原因となるモノを、
家の正面であるファサードから一切排除しています。
道路側という、いつも、誰からも見える正面が汚れてしまうと、
どうしてもその汚れが気になってしまいます。
そうなると、必然的に外壁の塗替えの
メンテナンス周期が早まってしまうことにもなります。
さて、家の外壁を汚す一番の原因は
実は「窓」です。
窓は外壁よりも外側に突き出すため、
その窓の上に土ほこりが溜まり、
雨の日、その汚れが窓の両サイドを
つたって流れていくからです。
また、屋根の先につける樋も、
基本的に家の正面につかないようにしています。
樋から漏れた汚れを含んだ水が外壁をつたって、
窓の垂れジミと同じように外壁を汚すからです。
その他、キッチン・洗面・トイレ・お風呂などに
設置する換気扇の外部カバーなども、
窓同様に外壁を汚す原因となるし、
エアコンの配管なども、
外壁を汚しつつ家の景観も損なう要素となるため、
正面に出ないようにしなければいけません。
これらの要素は、
平面の間取図だけを見てプランを決めていたのでは、
なくすことが難しいでしょう。
また、窓以外の要素に関しては、
立面図には基本的には記載されていません。
ですので、家が完成するまで気付くことが出来ず、
出来た家を見て、初めて気づく・・・
なんてことも決して少なくありません。
【汚れない】ではなく、【汚れにくくする】ための工夫とは?
外にあり雨風にさらされている以上、
家を【汚れない】ようにすることは不可能です。
しかし、【汚れにくい】外壁材を使ったり、
汚れの原因となる部材をなくすことによって、
【汚れにくくする】工夫はできます。
SIMPLE NOTE(シンプルノート)では、
表面が凸凹していない外壁材を使ったり、
メンテナンスしやすい外壁材を使ったり、
汚れの原因となる部材をなくすことで、
外壁が【汚れにくい】工夫をほどこしています。
そして、その結果、
家の景観をシンプルで美しくすることが出来るし、
同時に、その美しさを長期間維持しやすくなるという
さらなる2つの相乗効果を生み出しています。
スッキリとした外観には、様々な理由が隠されているのです。
シンプルな家がいいな~とお考えのあなた、
なんとなく見た目がシンプルなだけなのか?
そこに理由が隠されているのか?までを
よく見極めてみていただければと思います。
では、また。