気候変動とこれからの家づくり
2018.7.30お金・設計・仕様
名古屋を含むこの東海地方って
実は南国よりも暑いんじゃないかって思う
今日この頃です。。。
岐阜県の多治見市は、最高気温のニュースで
すっかりお馴染みですし。
他の市町村も軒並み高気温ですよね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
今年2月、環境省・文部科学省・農林水産省・
国土交通省・気象庁が
主に日本を対象とした地球温暖化に関する
「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018」
というレポートを発表しました。
環境省のウェブサイトに
概要が記載されたパンフレットが
掲載されていましたので、
詳しくは 環境省のウェブサイト をご覧くださいね。
地球温暖化が将来どの程度のレベルで進行するか
数パターンの想定に基づいて
予測されているものもありました。
細かく色々と書かれているのを、
ゆる~く、ざっくり言うと。
日本は平均気温の上昇速度が
世界平均より速いみたいだよ~とか。
大雨だとか短時間で降る強い雨が増える一方で、
雨の降らない日が増えるかも~とか。
そんな内容がデータとともに予測されていました。
たしかに、これまで台風といえば赤道直下くらいの場所で
発生していたというのに、
最近は日本近海で「台風〇号が発生しました」って
いきなり現れることも増えましたよね・・。
これも気温上昇に伴う
異常気象が原因かもしれないですよね。
ということは、
地球規模で気候変動していったとしても
家もそれに対応していかないといけないわけです。
温暖化を抑制していくのはもちろんですが、
これから先の未来で、気候が温暖化した時にも
対応できる家なのか?ってところまで
考えておいた方がよいのかもしれませんね。
そんなの、昔の家は気にしていなかったじゃない?と
思われるかもしれません。
そうですよね・・。
昔は、家の中に家電製品なんてなかったかもしれません。
昔は、道はアスファルトで舗装されておらず
照り返しでものすごい熱さになることは
なかったかもしれません。
昔は、そこらかしこに小川や緑があふれて
暑さをやわらげてくれていたかもしれません。
昔は、ヒートアイランド現象なんてものは
なかったかもしれません。
気候変動や地球温暖化がどうなのか?ということを
横に置いておいたとしても、
昔と今では住宅のおかれている環境自体が
大きく変わってしまっています。
そこに住む人の生活自体も
大きく変わってしまっています。
そこで健康で快適に暮らしていくために、
家づくりにおいて、
家の性能という部分にも
目を向けていかなくてはいけないのです。
家全体を一体型の間取りにした上で、
家自体の性能を上げる事が大切です。
家自体の性能って?と思われるかもしれません。
例えば、断熱性能と気密性能・換気性能です。
断熱性能については
大々的にアピールされる機会も多いようですが、
結露対策も十分に考えておかなくてはなりません。
外壁や床などに隙間がたくさんあった場合に、
外気温と家の中の温度差が大きく、湿気を含んだ空気が
その隙間に入り込んだら、どうなると思いますか?
壁の中が結露してしまいますよね。
湿気からカビが生え、
健康被害を起こす原因になってしまいます・・・。
結露対策という面でも、換気性能は重要です。
人間が生活している室内、料理などもする室内、
臭いや蒸気や二酸化炭素や・・・室内で発生したこれらも
効率よく屋外へ出さなくてはいけませんよね。
さらに換気性能を充分発揮するのには
気密性能がもっと重要です。
穴がたくさんあいたストローでは
ジュースがうまく飲めないように、
計画的な換気を行うには、
気密性能が欠かせません。
気密性能という部分がまだまだ
あまり認知されていないのですが、
技術的には隙間を埋めるだけなのでシンプルです。
気密検査の中に、実測値C値というものがあります。
C値とは、建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表す値で、
小さいほどに気密性が高いことになります。
C値⒈0以下 理想は0.5以下をお勧めします。
家の性能については、
「賢い家づくり勉強会~仕様編~」で
より詳しくお伝えしています。
個別開催も可能ですので、
お気軽にお問い合わせくださいね。
では、また。