自由設計にしか、できないこと
2021.2.8お金・設計・仕様
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
今回は、家を建てる際にあまり意識されないであろう、
自由設計で建てる場合にしかできないことについてお伝えしてみたいと思います。
家づくりの総予算を抑えなければいけない場合、
家の予算を圧縮すると同時に、
土地の予算も圧縮しなければいけません。
予算圧縮のしわ寄せを、家の予算だけに集中させてしまうと
暮らしにくく、品質が悪い家になってしまうし、
家だけではそこまで大きな予算の圧縮になりません。
また同時に、庭の予算圧縮も欠かせない要素となります。
では、家づくりの予算を圧縮するためには
どのように土地選びをすればいいのでしょうか?
■「土地の日当たりの良さにこだわらない」
土地の値段は、日当たりの良さに大きく左右されます。
つまり、日当たりが悪そうな土地は安く値段がつけられ、
日当たりが良さそうな土地は人気があり買い手も多いため
高く値段がつけられがちであるということです。
しかし、日当たりが良いということは、
つまり、家の南側(日の当たる側)が
オープンな状態になっているということでもあります。
となると、その南につくった大きな窓は、
そのままでは外から丸見え状態になってしまいます。
そして、視線を防ぐためにカーテンをせざるを得なくなります。
また、大きな窓の防犯を強化するため、
その大きな窓にはシャッターまで
つけざるを得なくなります。
シャッターだけでは心もとない・・・
さらに防犯を強化するには、
塀や庭にも多額の工事費用を
かけざるを得なくなってしまうわけです。
そして、これらが積み重なった結果、
家や庭にかかる費用までも割高になり、
土地・家・庭の三拍子そろって
割高な買い物をしてしまうというわけです。
■なんのための自由設計の注文住宅なのでしょうか?
他方、日当たりが悪そうな土地は、
日当たりが良い土地に比べると
どうしても人気がないため、
ずいぶん割安で購入することが出来ます。
また、不動産屋さん側から見ると、
売れにくそうな土地ほど早く処分したいので、
大胆に値段交渉が出来、
さらにお得な値段で土地を購入しやすくなるという側面もあります。
それゆえ、土地価格を圧縮するためには、
誰もが狙わないこういった土地を
狙うようにすべきなのですが、
「日当たりが悪そうな土地=暗くてジメジメした家になる」
というネガティブなイメージが
先行してしまっていることから、
どうしても、こういった土地を避けがちになります。
ですが、決められた家の規格があるわけではない自由設計というのは、
その土地が持つメリットを活かすと同時に、
その土地が持つネガティブなデメリットを
解消するための手段です。
例えば、太陽の光を採り込みたいリビングダイニングキッチンを、
南に建つ家から十分な距離をとった場所につくれば、
たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
明るくて開放的なリビングダイニングキッチンを
つくることが出来ます。
あるいは、より高い位置から太陽の光を採り込めば、
たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
明るくて開放的なリビングダイニングキッチンを
つくることが出来ます。
つまり、その土地が持つデメリットは、
設計次第で解決することが出来るというわけです。
明るく開放的な家をつくるために、
土地の日当たりの良し悪しは、
ほぼ関係ないといっても過言ではありません。
とは言っても「本当に土地の日当たりの良し悪しは関係ないの・・・?」と
半信半疑の方もいらっしゃると思います。
これを体感して頂くために、私たちはあえて「旗竿地(はたざおち)」と呼ばれる、
道路に接する出⼊⼝部分が細い通路状になっていて、
その奥に家の敷地がある形状の⼟地を購入し、モデルハウスを建てました。
周りを建物に囲まれていて、プライバシーの確保がしにくく
⽇当たりが悪く、光を取り込みにくいことから、人気がなく、
近隣の⼟地の価格よりも数百万円もコストを抑えられる土地に
プライバシーを守り、開放感にあふれ、明るい家を実現したのです。
今までの家の常識を打ち破る
自由設計「シンプルノート」の家づくりを
ぜひ、旗竿地に建つモデルハウスでご体感ください。
では、また。