モデルハウスや現場見学会で何を見るか
2018.8.3お金・設計・仕様
住宅展示場やモデルハウスへ
行かれたことがある方も多いかと思います。
現場見学会に参加したことがある方も
いらっしゃるかと思います。
行かれた後に
「モデルハウスのどんなところを見てきましたか?」
と質問すると、どんな答えが返ってくると思いますか?
こんにちは。三協建設 堀内です。
わざわざ、貴重なお休みの時間を費やして
見に行かれたわけですから、目的はあるハズですよね。
でも、この質問に対して
「えっ?どんなところ?って言われても・・」
と、戸惑われる方が、実はとても多いんです。
質問を少し変えて
「何を参考にするために見に行かれたんですか?」
と、きいてみましょう。
すると、
「間取りを参考にするために」
「収納を参考にするために」
「デザインを参考にするために」
などといった答えが返ってきます。
でも、よ~く考えてみてください。
住宅展示場のモデルハウスの広さや間取りで
あなたは家を建てますか?
展示場の大きさは平均70坪くらいあります。
でも実際に家を建てる現実的な大きさは35坪程度・・・。
間取りや収納計画は全く参考にならないのです。
また、現場見学会に行った家のデザインが
例えばあなたのイメージと違ったとします。
でも、その家はそのお施主様の好みで建てた家ですよね?
さらに、家族構成やライフスタイル、
予算によっても適した家は異なります。
あなたが現場見学会で見た家や、モデルハウスの
間取りや収納やデザインが
そのままあなたの家に当てはまるとは限らないワケです。
実際には参考にはなっていないから
最初の問いに対して「え?・・・」という
戸惑った答えが返ってくるのかもしれませんね。
モデルハウスなどを見に行かれた多くの人は
「この家、ステキだな~」
「この収納、便利だな~」
「このデザイン、好きだな~」
といった感じで、感想を持ちながら、
今、目の前で見ている家について
“眺めている”だけだったりするんです。
その家があなたの家になるワケではありません。
これから家を建てようと考えているあなたが
住宅展示場やモデルハウス、現場見学会で
“見る”べきポイントは、別にあります。
それは、
「隅っこ」と「つなぎ目」です。
え?なんだって?!
と、思われましたよね。。。
あなたが確認するべきポイントは
その住宅会社を選んだら
どんな人が家を建てるのか?ということです。
家は「職人さん」に建ててもらってください。
長持ちさせることができる家は
職人さんが建てて、定期的にメンテナンスできる家です。
職人さんは、職人さんが建てていない家は
さわりたがりません。
職人さんが建てていない家とは、
組み立てられただけの家のことです。
機械や工場で作られた家のことです。
職人さんの技術は継承されていきます。
何百年以上も昔から職人さんはいましたよね。
しかし、「特許をとった〇〇工法」などとうたった
会社ありきの技術は、その会社がなくなってしまったら
どうなるのでしょう。
これからの時代、
長持ちさせることができる家=資産価値がある家
と考えると、職人さんが建てた家を
職人さんにメンテナンスしてもらうことが大切です。
この話はまた別の機会に
ゆっくりとさせていただくとして・・・。
職人さんは、細部にまでこだわります。
職人さんは、仕事に妥協を許しません。
建てられた家の「隅っこ」と「つなぎ目」を見れば
なんとなく違いが分かるハズです。
「でも、私は難しいことは分からないし・・・」
と、思われたそこのあなた。
あなたがその目で見たまま、
思ったままを大切にしてみてください。
そしてあなたが思った率直な感想、
それってたぶん当たっています。
「隅っこ」に隙間があいているとか?
「つなぎ目」がズレているとか?
建築中の現場を見て、
「なんか・・・汚いかも?」と思ったら?
職人さんが建てた家でしょうか。
あなたの目でよ~く“見て”みてください。
では、また。