平屋を建てるときに注意すること
2020.12.14お金・設計・仕様
これまでに、様々なメリットが平屋にはあるという
お話をさせていただきました。
2階建てより耐震性と耐久性に優れ、
2階建てより使いやすさと住みやすさに優れた平屋を、
2階建てよりもコストを抑えながら建てられるということ。
かつ、平屋にすることで、
メンテナンスや将来の増築といった
ランニングコストをぐんと安く抑えられるということ。
さらに、そんな平屋が、
みんなが2階建を建てるために買っている広さでも
充分建てることが出来るため、
土地代に余分な予算も全くかからないこと。
しかし、これらのメリットを全て享受するためには、
あることに注意しておかなければいけません。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
では、そのあることとは一体何でしょう?
平屋にした場合、全ての部屋が1階になるのですが、
そのデメリットは、
日当たりが良い土地の場合、リビングや各居室が全て
外からの視線にさらされやすくなってしまう・・ということです。
つまり、丸見えになってしまうということですね。
そして、その視線を遮るため、
全ての大きな窓にカーテンを設置し、
しかも、そのカーテンを
常に閉めっぱなしにしてしまいます。
また、大きな窓は防犯的に不安だし、
台風の時も不安だからと、
それらの窓全てにシャッターを設置するようになります。
そして、その結果、
家の外観も美しいものではなくなってしまいます。
もちろん、カーテンやシャッターといった
余分な製品に多大なコストが、
かかってくることにもなりますしね。
これが、日当たりがいい土地で考えられるデメリットです。
続いて、日当たりが悪い土地の場合ですが、
このような土地だと、たとえ大きな窓つくっても、
家の中が薄暗くなってしまう可能性が高くなります。
隣の家との距離が充分に取れないからです。
結果、朝からずっと
照明をつけてないといけないような暗さの室内になってしまいます。
ですから、平屋を建てる場合、
この「丸見え」と「薄暗さ」の両方を解決する必要があります。
『プライバシーと明るさを両立させる』
ということが、非常に大切だということなんですよね。
そして、そのためには光の採り方を、
その土地によって変えなければいけません。
そして、カーテンをしなくてもいい窓を
つくるようにしなければいけません。
カーテンをしたら窓から入ってくる光を
防いでしまうことになるからです。
例えば、日当たりが良い土地の場合、
必ずしも南向きに窓をつくることが正解だとは限りません。
いや、むしろ、
カーテンやシャッターだけでなく、
庭に植栽などの目隠しまで必要となり、
さらなる出費を招くため、
予算的に考えても間違いだと言っても過言ではないでしょう。
日当たりが悪い土地の場合も、
必ずしも一番南にリビングを配置するのが正解だとは限りません。
いや、むしろ、
隣の家との距離が充分に空いていない場所に、
リビングを配置したら、
ほぼ確実に光を遮断してしまうため、
間違いだと言っても過言ではないでしょう。
ということで、平屋を建てる時は、
日当たりが良い場合、日当たりが悪い場合、
いずれの場合も、それぞれで起こる可能性がある
デメリットをよく考えた上で、
間取りを考えるようにしていただければと思います。
では、また。