平屋は本当に高いのか?
2020.11.30お金・設計・仕様
「平屋っていいな~と思うけど、高いから・・・」
「2階建ての方が安いっていうから・・・」
確かに、【同じ面積】の家を建てるとしたら、
平屋は2階建よりも高くなってしまいます。
でも、そもそも同じだけの部屋と収納がある家が、
平屋と2階建で【同じ面積】になることはないため、
今回は、この間違った認識を正していただき、
正しく比較出来るようになっていただければと思います。
こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。
例えば、30坪という面積で、
平屋と2階建てを比べてみた時を
一般的な認識に従って計算してみましょう。
2階建:坪60万円×30坪=1800万円
平屋:坪70万円×30坪=2100万円
という感じになります。
でも実際は、このような結果にはなりません。
というのも・・
平屋にすることによって、
まず「階段」がなくなるからです。
一般的には、階段は、
1階・2階ともに1坪ずつ面積計上されます。
つまり、家の面積の中の2坪は階段だということですね。
だから、平屋にするだけで、
この2坪が面積からカットされることになります。
結果、70万円×28坪=1960万円となります。
また、平屋にすることによって、
さらにカット出来る無駄な部分があります。
2階建ての場合に、2階に出来る「廊下」です。
2階建ての場合、
一般的に、寝室や子ども部屋を2階につくります。
また、そうなると、2階のトイレも必要になるし、
1階でつくれなかった収納も
2階につくるようになります。
となると、必然的にたくさん出来るのが廊下です。
一般的には、
この廊下が3〜4帖程度出来るとされています。
これを、坪数に直すと1.5〜2坪となるのですが、
平屋にすることで、
この廊下が全てカット出来るとしたら、
70万円×26坪=1820万円となります。
つまり、2階建の家と、
同じだけの部屋の広さと収納を確保しながら、
ほぼ同じ価格で平屋を建てることが出来るというわけですね。
さらに、平屋にすれば、
全ての部屋や収納が1階にあるので、
2階建てに比べて全ての部屋が使いやすくなります。
結果、余分な部屋や広さをカットするという
選択肢を持つことが出来ます。
また、2階建て住宅の1階には、
客間をつくる方が多くいらっしゃいますが、
平屋にすれば、この客間はいらなくなります。
子ども部屋も兼ねて使えるようになるからです。
結果、さらにその分の面積とコストをカット出来、
2階建てより平屋の方が安く建てられるようになります。
いかがですか?
一般的には、平屋は高いと思われていますが、
実は、決して高いわけではないということが、
お分かりいただけたのではないでしょうか?
もちろん、家の大きさ(坪数)にこだわらなければ・・
という条件はつくんですけどね。
他にも、
「平屋は広い土地が必要である」
という、平屋に対する間違った思い込みがあるのですが、
これは、また別の機会にお伝えしますね。
では、また。