子ども部屋とプライバシー
2018.7.20お金・設計・仕様
いよいよ幼稚園や小学校などで
夏休みが始まりますね!
お子さんが家に居る時間も増えるというご家庭も
多いのではないでしょうか。
ところで子ども部屋って、あなたの中では
どんな位置づけですか?
家の間取りを考える際に、
子ども部屋に対するあなたや家族の意識によって
大きな違いが発生します。
子どものプライバシーを重要視するとしたら、
一人きりで快適に過ごせる環境と、
広さを重要視するとしたら。。。
一般的には、子ども部屋を2階に作るでしょうし、
またそれらの部屋は、区切りをつくって
個室にすることでしょう。
すると、2階にもトイレが必要になってきますし、
各個室へと続く廊下もそれなりに必要になってくるので、
必然的に家の面積は大きくなっていきます。
こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ 堀内です。
逆に、家族との関わりやコミュニケーションを重要視し
「個」ではなく「家族」をベースに
考えた場合はどうでしょう。
子どもの成長と、ライフスタイルによって
色々な使い方が出来る間取りという選択肢です。
今現在使いやすい間取りであることはもちろんとして、
将来的にも自分たちが使いやすいような間取りでもあります。
例えば、子ども部屋を1階のリビングの隣に配置し、
子ども部屋は区切りをつけずに大きな部屋にすれば、
子どもが小さいうちは広々とした遊び場に使えますし、
子どもが自分だけで寝られるようになるまで、
家族みんなの寝室として使うことも出来ます。
また、「親御さんが遊びに来た時に・・」
と心配される方が多くいらっしゃいますが、
そのために普段は使うことがないかもしれない余分な部屋を
わざわざ300万円以上もかけて1階にもう1つ作らなくても、
子ども部屋を寝泊まりしていただく部屋として使うことも出来ます。
しかも、家にある荷物の大部分は
子どもたちのものが占めることになります。
1階に子ども部屋があれば片付けもラクですし、とっても便利です。
わざわざ2階にまで片付けにいかなくてもいいんですから。
さらに、子どもが成長し家から出て行った後も、
自分たちの部屋として使うことが出来るようになるので、
やがて夫婦だけの生活となった時でも、
とても暮らしやすくなります。
あなたが年老いてからも
階段の昇り降りをしなくても過ごすことが出来るので、
足腰への負担は少なくなるし、
転んだりつまずいたりという危険性も低くなるので、
離れて暮らす子どもたちの不安材料も1つ少なくなりますね。
2階には主寝室だけしか作る必要がなくなり、
2階の無駄な廊下も作らなくてよくなるし、
寝る時以外はずっと1階で過ごすわけですから、
トイレだって2階に作る必要もなくなりませんか?
結果的に、無駄な面積をカットすることが出来、
1階が大きくなりコストがかさむ分を、
そこでカバーすることが出来ます。
つまり、同じ広さの部屋や収納量を保ちながら、
生活の中心となる1階に部屋も収納も多くなるので、
同じぐらいのコストで、現在も将来も、
より暮らしやすい家にすることが出来るというわけです。
子どもにもプライバシーが必要となってくる時期は必ず訪れるでしょう。
しかし、それをどう考えるかで、
間取りの作り方は大きく違ってきます。
自分の部屋があっても家族の気配を伝えることによって
ゆるやかに監視しながら見守ることができるという考え方もあります。
また、広さもベッドと本棚くらいしか入らない最小限のスペースにして、
「部屋に引きこもるより、家族みんなのいるリビングに行こうかな」と
思わせる程度のシンプルなつくりでもよいのかもしれません。
子ども部屋をあえて最低限の広さの部屋にしておくと、
成人した子どもは自分で外に部屋を借りることによって自立する。
家賃を払うために、働こうとする。
それによって、子どもをパラサイトシングルやニートにならせずにすむ
というメリットも、もしかしたらあるかもしれませんね。笑
将来は、自分たち夫婦しか暮らさなくなるであろうマイホームです。
あなたが大人になって自立したように、
子どももいつか大人になります。
子どものことも確かに大切です。
しかし、それよりも自分たちがずっと
生涯にわたって暮らしやすい家なのかどうか?
コストやローンのことも考慮しながら、
ご夫婦で、話し合ってみていただければと思います。
では、また。