悪条件の土地ほど良い家が建つ?!
2020.11.9お金・設計・仕様
敷地の南側に家が建っている土地は、
見るからに日当たりが悪そうなため、
基本的に、率先して選ぼうとする人は少ないでしょう。
実際、その土地の一番南にリビングを配置して、
大きな窓をつくったとしても、
隣の家との距離がわずか2〜3m程度しか開いてないのであれば、
とてもじゃないけど冬の光はリビングに入ってきません。
しかし、そんな土地でも、
南に建っている家との距離を6〜7m開けられるとしたら、
太陽高度が低い冬でも光が入ってくるようになるため、
普通に明るい家を建てることが出来るんですよね。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
それゆえ、単純に
「日当たりが悪そうな土地=明るい家にならない」
という思い込みに捕われないようにしないといけません。
実はそんな土地にこそ、ありがたいメリットが隠れているからです。
日当たりが悪そうな土地の最大のメリットは、
そもそも土地の価格設定が安いということです。
南側が道路に面した土地と北側が道路に面した土地では、
けっこう値段が違いますからね。
もちろん、地域や土地の広さによって様々ですが、
平均すると100万円〜200万円ほど開きがあり、
場所によっては300万円以上も差がある場合もあります。
となると、この分家づくりのコストがカット出来ますよね?
仮に300万円カット出来たとしたら、
35年ローンで考えると、
毎月1万円近く支払いが違ってくるわけですからね。
また、日当たりが悪そうな土地は、
土地の価格交渉もしやすいというメリットも持っています。
誰もが選ぼうとしないため、
買ってくれそうな人が現れた場合、
少し損をしてでも逃さず売りたいと思うのが、
売る側の本音ですからね。
それゆえ、もっと土地にかけるコストを
抑えることが出来るというわけですね。
さらに、人気がなく売れにくいため、
即決することなく、ゆっくりと土地を決めることが出来る
というのも、日当たりが悪そうな土地が持つメリットですね。
つまり、プランを見ることも出来ないまま、
土地だけを先に決める必要がなくなり、
土地に合わせたプランや見積りを確かめた上で、
家づくりの予算に問題がないか?を確認した上で、
安心して契約出来るというわけですね。
とはいえ、日当たりが悪そうな土地に
家を建てるとなると、
どうしても日が当たりにくい場所にも
なんらかの部屋を配置しないといけません。
そこで、考えていただきたいのが、
寝室や子ども部屋を南向きでつくる必要があるのか?
ということです。
あなたは、日常生活において何時に寝室に行きますか?
そして、何時に起きていますか?
休日は、寝る時以外寝室で過ごすことはありますか?
また、子どもたちはどうでしょう?
寝る時間以外はリビングで過ごしているのではないでしょうか?
これらの部屋は、もちろん明るくすべきではあるものの、
南向きにこだわる必要はありせんよね。
子ども部屋にいたっては、
こども達が成長し家を出て行った後は、
物置として使う可能性を考えると、
北向きにつくってもいいぐらいですしね。
この他、玄関や収納なんかも、
南向きでつくる必要がない場所ですよね。
いかがですか?
このように考えてみると、
間取りの自由度ってずいぶん広がると思いませんか?
ということで、
たとえ日当たりが悪そうな土地でも、
設計次第でいい家を建てられるわけなので、
土地の日当たりの良さにこだわることなく
土地探しをしていただければと思います。
そんなことを言われても、本当に日当たりの悪そうな土地でも
明るい家を建てられるの?・・と半信半疑なあなたに
それを実際に体験していただけるように、
弊社ではモデルハウスをあえて悪条件の土地に建てました。
今週末(2020年11月14日(土)15日(日))にそのモデルハウス見学会を開催します。
よければ、一度ご覧になってみてくださいね。
では、また。