家が広ければ開放感がある・・というわけではない話
2020.9.28お金・設計・仕様
仮に、あなたが家づくりを具体的に考えていて、
色々な住宅会社に家を見に行っているとしたら、
“床面積23坪弱の家”と聞くと、なんだか小さくて狭い家を
想像してしまうかもしれません・・
ましてや、家族4人がその広さのお家で暮らすとなれば、
「そんな広さで大丈夫なの?」と、思ってしまうかもしれません。
しかし、実際はそれぐらいの床面積があれば、
家族4人が住みにくさを感じることなく暮らしていくことが出来る、
ゆったりとした住まいをつくることが出来るとしたらどうでしょうか?
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
例えば、こちらの写真のお家は、延床面積23坪弱のお家ですが、
その面積からは想像がつかないスペースが確保されています。
まず、杉板張りのお洒落な玄関をくぐると
玄関には、靴をたくさん置きながらも、
ベビーカーや冬服なども置いておける
土間収納が確保されています。
そして、寝室はもちろん、
2人分の子ども部屋もゆったりと確保出来ています。
また一般的な家は、
洗面と脱衣が一緒になっていることが当たり前ですが、
こちらのお家は、洗面室と脱衣室を仕切り、
かつ脱衣室だけで2帖という広さを確保したことにより
脱衣室にタオルや下着が置けると同時に、
雨の日は脱衣室で室内干しが出来るようになっています。
しかも、この脱衣室から、
晴れた日の洗濯干場となるウッドテラスまでは、
わずか数歩で行けるし、
かつ、取り込んだ後の片付けもしやすいようにと、
ウッドテラスの近くに、
3帖のゆったりファミリークローゼットもあります。
そして、こちらがリビングダイニングキッチンです。
こちらのお家では、手前にあるタタミのスペースも合わせて、
20帖という広さになっています。
そして、リビングの向こうには、
4帖のウッドテラスが広がっているのですが、
このスペースがあることで
毎日の暮らしに彩りと豊かさをもたらしてくれます。
日中ずっと光をたっぷり採り込んでくれるし、
いつも家の中に居ながら外を感じさせてくれるし、
タタミに寝転がりながら空を眺めることが出来るからです。
いかがですか?
とてもじゃないけど、
23坪弱の床面積からは想像もつかないようなゆったりした住まいと、
感じていただけたのではないでしょうか?
また、とても明るくて開放的な家だと
感じていただけたのではないでしょうか?
こんなにコンパクトなお家なのに、
明るく開放的でゆったりしているように感じるのは、
このお家が“平屋”だからです。
平屋にすれば、階段や廊下を全てカットすることが出来るし、
全ての部屋が使いやすくなるため、
余分な部屋をつくる必要もなくなります。
結果、合理的に家をコンパクトにすることが出来、
2階建ての家よりもむしろ
安い価格で家を建てることが出来るようになります。
また、家がコンパクトになれば、
最小限の光熱費で温度差のない家にすることが出来るため、
より快適に過ごしていただけるようになります。
さらに、家の重心が低くなることで、
必然的に家の耐震性が高くなるのはもちろん、
同時に、家の耐久性も高くなります。
2階建てに比べて強風の抵抗も受けにくいし、
重量車両の通行による震動の影響も受けにくいからです。
また、上からかかる荷重も少ないからです。
このように、平屋には、
性能面でも、またコスト面でも素晴らしいメリットがあるので、
高そうという理由だけで、最初から諦めるのではなく、
ぜひ選択肢の1つとしてお持ちいただければと思います。
では、また。