リビングダイニングはやっぱり少しでも広い方がいい?
2020.9.4お金・設計・仕様
LDK(リビングダイニングキッチン)は、
出来る限り、少しでも広くしたい!
開放的で明るい場所にしたい!
きっと多くの方がそう思っているのではないでしょうか。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
いつもみんなが集うリビング周りに
いろんなモノが集中するのはもちろんのことですよね。
そして、そこにモノを置けるスペースがあれば
ついつい「ちょい置き」をしたくなるものです。
また明日使うと分かっているものや、いつも使うものを、
わざわざ2階まで持ち運んで片づけるというのは面倒なので
そこに置けるなら置いてしまうのは仕方ない気もします・・。
「床面積が増えるとモノを置ける場所も増える」というわけです。
リビングダイニングを広くした場合、
それに連動して広がるのは、
ダイニングとリビングの間のスペースなのですが、
ここに余白をつくりつつ、
2階に子ども部屋をつくってしまうと、
リビングダイニングはお子さんの
たくさんのモノで溢れやすくなりますよね。
「片づけなさーい!」と毎度口を酸っぱくして言い続けるのも
イヤになってしまいます・・・。
そして、片付いてないことで、
掃除がしにくくなり、
またホコリも溜まりやすくもなってしまうため、
カビやダニも発生しやすくなり、
アレルギーなどの原因をつくりだしてしまうことになります。
また、別の面からも考えてみましょう。
家の面積を広げると、それに連動して家のコストも高くなってしまいます。
LDKを2帖広げようとすれば、
それだけで家の価格は60万円高くなってしまうし、
LDKを4帖広げようとすれば、
それだけで家の価格は120万円高くなってしまう
という具合です。
ですので、コスト面から考えてみても、
たとえリビングダイニングキッチンであろうとも、
必要以上に部屋を広げ過ぎないようにすべきである
ということが言えます。
わざわざお金を掛けて、
余計に散らかりやすい家にしてしまっている・・・
といっても過言ではないわけですからね。
では、すっきりとしたリビングダイニングを
保つためにはどんな方法があるでしょう?
リビングダイニングを無駄に広くしても、
それが散らかる原因となってしまうのだとしたら、
リビングダイニングの広さを適度な広さにし、
当たり前のように2階につくろうとしていた子ども部屋を、
1階につくってみるというのはどうでしょうか?
子ども部屋を1階につくれば、
お子さんたちの荷物も自分の部屋に持って行ってもらいやすいし、
子ども部屋を使ってくれやすくなるため、
リビングダイニングを、いつもスッキリしたままで
保ちやすくなるのではないでしょうか?
仮に、あなたがダイニングには、
4人掛けのテーブルを置き、
そこで家族みんなで食事をし、
3人掛けのソファーをリビングに置きたい・・
そうお考えであれば、
リビングダイニングキッチンの広さは
16帖もあれば充分です。
コスト的に充分なゆとりがない場合、
それ以上広くつくる必要はありません。
広げればその分、コストが上がるだけじゃなく、
散らかりやすい家になってしまうだけですからね。
えっ?狭そう・・・。
開放的で明るい場所にしたいから
狭苦しいのはイヤなんだけど・・・。
開放的で明るい場所にするのは
なにも数字としての広さだけではありません。
視覚的に広く感じる間取りのつくり方、光の採り方、
建具の選び方・・・
こういった工夫の一つ一つで、コストを抑えて
暮らしやすいLDKをつくることが可能となります。
実際に、私自身が
無駄に広すぎないLDKのモデルハウスで、それを体感中です。
ということで、出来るだけ広くしたいという
気持ちも分かりますが、
それよりも、いかに使いやすく住みやすいのか
という点に焦点を当てて
家づくりをしていただければと思います。
では、また。