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コストが増えて掃除の手間も増える家とは?

2020.8.21
お金・設計・仕様

水回り(キッチン、システムバス、トイレ)を選ぶとき、何を重視しますか?

きっと、デザインや色や性能などはもちろんのこと、

それと同じくらい掃除のしやすさも重要視されるのではないでしょうか。

 

住設メーカーのショールームに行くと

汚れにくさ、掃除のしやすさ、お手入れのしやすさについて質問される方が多いです。

 

たしかに家づくりをする時には、

きっと誰もが掃除や手入れのしやすさを意識しているわけですが、

とはいえ、水回り以外については、

掃除の手間が余分にかかることを、

知らず知らずの間にやってしまっていたりするのです。

こんにちは。SIMPLE NOTE(シンプルノート)熱田/一宮スタジオ 堀内です。

 

掃除をする上で、一番身近であり、

やっかいでもあるのが“ホコリ”です。

実は、意識していなければ、知らず知らずの間に、

ホコリが溜まる場所をたくさんつくってしまいます。

 

例えば、幅木と呼ばれる床と壁との境目に設置する部材は、

家全体で200m 以上あるのですが、

この幅木の上のホコリをとるのは地味に大変な作業だったりします。

 

また、2m の高さで設置された室内ドアには、

必ずドア枠が設置されるのですが、

もちろん、その枠の上にもホコリが溜まります。

 

そして、窓の周りに窓枠を設置した場合も、

ドア枠同様にホコリが溜まりますし、

さらに、その窓にカーテンレールを設置するとなると、

その上にもホコリが溜まることになります。

 

また、壁をくり抜いてつくる

「ニッチ」と呼ばれる飾り棚にも、

もちろんホコリが溜まるわけなのですが、

飾り棚ですから、もちろんものが飾ってありますよね。

こういったものをいちいち除けながら

掃除しないといけないので、

余計に掃除に手間がかかってしまうことになります。

 

こういった場所全てに溜まったホコリは、

こまめに掃除して取っていかないと、

湿気と共にその場所で固まってしまい、

掃除してもとれなくなってしまいます。

そしてカビやダニの発生の原因になってしまいます。

そして、そう考えると、

対面キッチンで多くの方が当たり前のようにつくる、

キッチン前のカウンターの上は

掃除の手間という面では実は非常に危険な場所となります。

というのも、このカウンターの上は、

モノを置くのに丁度いい高さであるがゆえに、

園や学校からのおたよりやら、薬やら、爪切りといった、

日々の生活で使ういろいろなものをたくさん置いてしまうからです。

 

そして、シンクから飛び散った水や、

コンロから飛び散った油などが、

そういったモノやホコリに付着し固まり、

不衛生なキッチンになってしまうというわけです。

 

このように部材を多く使えば、

その分掃除の手間が増えてしまうのが、

家づくりで見落としがちな事実です。

 

そして、これらの部材にも、

全てお金がかかっているということもまた、忘れがちですが

決して見落としてはならない事実です。

 

例えば、飾り棚を1つつくるためには、

そこに使う棚板に費用がかかるだけじゃなく、

大工さんにその棚を設置してもらう費用も、

同時に必要になってきます。

 

また、格子入りのガラスドアは、

デザイン性は高いかもしれませんが、

格子の上にたくさんホコリが溜まる上に、

ドアの値段も高いため、

設置するドアの本数まで考慮して間取りを考えないと、

掃除の手間とコストが余分にかかる家になってしまいます。

 

さらに、カーテンやカーテンレールを設置することが、

家づくりの当たり前になっていますが、

それを当たり前にしてしまうと、

その分、掃除をする場所が増えるだけじゃなく、

コストも30 万円~50 万円ぐらい

余分にかかってくることになります。

 

このように、家づくりでは、

知らず知らずの間に掃除の手間が余計にかかるものを、

選択してしまう方・・

いや当たり前のように選択させられてしまう方が、

数多くいらっしゃいます。

しかも、その部材に余分なお金を払ってまで、です。

 

当たり前のように思えるこういった部材にも目を向けて、

実はない方がコストも下がれば、

掃除の手間もカット出来るため一石二鳥である

ということも頭に入れながら、

家づくりをしていただければと思います。

では、また。

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