空き巣に狙われないために
2018.7.13お金・設計・仕様
私たちが住む愛知県
実は、住宅を対象とした侵入盗の被害件数が
全国ワースト1位ってご存知ですか?
こんにちは。三協建設 堀内です。
愛知県民です。
しかも、11年連続でワースト1位だそうです。
他人事ではありませんよね。
愛知県警のWEBサイト(詳しくはコチラ※愛知県警察WEBサイト)によると、
被害防止の5つのポイントは
1.出掛ける時は、わずかな時間でも必ずカギをかけ、夜間など、在宅中も施錠しましょう
2.防犯性の高いカギに取り替え、さらに、補助錠をつけましょう(ワンドア・ツーロック)
3.家の周りは夜間でも明るく、見通しの良い環境にしましょう
4.防犯ガラス・警報装置等の防犯器具を活用しましょう
5.出掛ける時は、近所に一声掛けましょう
・・・とのことです。
しかし、侵入犯罪が起こる可能性を考慮し、
「狙われにくい家」にすることから
考えなくてはいけないのではないでしょうか。
侵入犯罪の半分以上、特に一戸建ての場合
大半が窓からの侵入です。
それも、ガラスを割ってカギを開けるという
古典的ですが最も時間がかからない手口です。
だからこそ犯罪者が侵入しやすい場所に
大きな窓をつくることは極力避けるべきであり、
例えばその周りには歩くと大きな足音が鳴る
砂利を敷くなどの防犯対策をする必要があります。
技術の進歩に伴い、ガラスは簡単には割れないよう
性能が向上し防犯グッズも充実してきました。
しかし同時に侵入犯罪者の技術も進歩しています。
複数のプロによる計画犯が現在の侵入犯罪の主流のようです。
だからこそ、狙われてからの対策では十分に防ぐことができず、
狙われない家にすることが最も賢い防御策ということになります。
狙われない家にする・・・
具体的な一番の防犯対策は、
「生活習慣を悟られないこと」です。
一昔前の突発的な侵入犯罪と違い、
現代の侵入犯罪の中心は計画的犯行です。
公園や車の中からターゲットとする家の調査をし、
何人家族なのか、
いつのタイミングで家の中が無人になるのか、
部屋の間取りがどうなっているのか、
などなどを念入りに調べます。
泥棒はとにかく安全に、
短時間で目的を果たしたいと考えています。
家族構成を、洗濯物や自転車の数などで確認します。
そして生活スタイルを見て、
家の中が空になる時間帯を見定めるのです。
また、一秒でも無駄な時間をかけないよう、
間取りを事前に把握しておく必要があります。
リビングから入り、
最短で夫婦の寝室へ・・・。
そのために建物の外観を見て、
窓の位置などから家の間取りを確認するのです。
家族構成や生活習慣を悟られないためには、
どんな家にしたらよいのでしょうか。
まず、家族構成を悟られないよう、
洗濯物は外から見えない場所に干すことです。
例えば中庭に洗濯物を干せば、
日当たりはよいけれど、外からは一切見えないので安心です。
そして、侵入しやすい窓を作らないことです。
いくらプロの犯罪者でも
頑丈な玄関を壊して侵入するのは簡単なことではありません。
外から見て、侵入しやすいような大きな窓が無ければ、
そもそもターゲットとすることをあきらめるでしょう。
建物の外観から、間取りが分かりにくいようにすることも必要です。
外観を見ると窓の位置や大きさ、換気口などから
どんな間取りなのか想像がつくのです。
外観に壁面を増やすことで、家が頑丈になるだけでなく、
室内の間取りが想像できないというメリットがあります。
外から見て、間取りが分からない家は、狙いづらいものなのです。
自転車や三輪車などは
家の中に収納してしまうことも大事です。
自転車や三輪車の数で
ある程度の家族構成がわかってしまいます。
また、自転車の有無などでも
外出しているか家の中にいるのかも筒抜けになってしまいます。
家の中に大きな土間収納を設けることで、
雨や砂埃から守るだけでなく、
家族構成を悟られにくくすることもできるのです。
侵入犯罪の恐いところは、物が盗られてしまうことではありません。
もちろん大切なものや高価なものが盗られてしまうことは
非常に辛いことです。
しかし、本当に恐いのは、家の中で犯人と
鉢合わせてしまった場合です。
最悪のケースでは、命を落としてしまう可能性もあります。
身体が無事でいたとしても、
またいつ来るのかわからないという恐怖で
夜も眠れずに日々不安に苛まれてしまい、
結局はせっかくのマイホームを手放して
別の場所へ引っ越すというご家族もいるのです。
くどいようですが、何度も言います。
他人事ではありません。
あなたの家が知らない間に
狙われているかもしれないんです。
安心・安全は「当たり前」ではないということを、
侵入犯罪が起こるかもしれない・・・という可能性を
決して忘れないで、家づくりをしてくださいね。
では、また。