家をコンパクトにする利点
2020.8.7お金・設計・仕様
今日お伝えする内容は
家づくりにおいてコストを抑えるという観点が必要ない方は
スルーしていただいてよい内容です。
暮らしやすさを重視しながらも
コストもできるだけ抑えて家づくりをしたい・・という方は
ぜひ読んでみてくださいね。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
家の価格というのは、面積に大きく左右されるため、
コストを抑えるためには、
出来るだけ家をコンパクトにすることが、
効果的かつ重要なポイントとなります。
でも、家を建てるとなると、
狭苦しい家はイヤだし、
雑誌に載っていたようなあれも欲しいし、
モデルハウスでみたようなこれも欲しいし・・・。
家をコンパクトにすることは、
実はとても難しいことだったりします。
今日は、家づくりのコストをできるだけ
抑えたいとお考えの方にむけて
家をコンパクトにするための具体的な考え方を
お伝えしたいと思います。
では、家の面積を左右する部屋の広さについて
1つ1つ考えていきましょう。
✓子ども部屋
子ども部屋を2階につくることが、
従来の家づくりでは当たり前となっていますが、
それと同時に当たり前となっていることが、
子ども部屋の広さを6帖でつくることです。
でも子ども部屋って
本当に6帖も必要なのでしょうか?
というのも、6帖の部屋は、
3.51m×2.6mが実際使える広さなのですが、
例えば、この中に幅90cmのシングルベッドと
幅90cmの学習机を置いたとしても、
まだ1.5帖〜2帖ほどの余白が出来るからです。
もちろん、どんな部屋であろうと、
少しでも広く、少しでもゆとりがある方がいい
というお気持ちはよく分かります。
しかし、もし1.5帖部屋の広さが違うだけで、
家の価格が45万円も違ってくるとしたら?
もし2帖部屋の広さが違うだけで、
家の価格が60万円も違ってくるとしたら?
そして、その部屋が2つあるとしたら?
いずれ子どもたちは家を出て行くでしょう。
ですから、その点も考慮しつつ、
子ども部屋の広さを決めるように
していただければと思います。
✓寝室
寝室に関しても、
モデルハウス展示場でよくあるような8帖や10帖もの広さが
果たして本当に必要なのでしょうか?
例えば、6帖の部屋には、
ダブルベッドを2つ並べておくことが出来ます。
6帖の広さが3.51m×2.6mなのに対し、
ダブルベッドを2つ並べた時の寸法は、
2.8m×2mだからです。
それゆえ、寝室も無駄に広くつくる
必要はないんですよね。
ただ寝るだけの部屋だし、
荷物はウォークインクローゼットに
全て片付けるでしょうし、
親世代のように婚礼タンスを置くことも、
ドレッサーを置くこともないし
テレビを置くにしても、
今は壁掛けが一般的なわけですからね。
では、逆に床面積を増やすとどうなるでしょう。
床面積が増えれば、
その分、家の価格も高くなってしまうのですが、
その他にも起きうることがあります。
例えば、余ったスペースがあったら
なにかを置こうとしてしまいませんか?
ものを増やせば、その分家が散らかりやすくなり、
片付けがしにくい家になってしまいます。
そこに置くものを買うにしても、
お金がかかるわけですしね。
それが子ども部屋であれば、
余ったスペースがあれば、
そこにソファーやテーブルなどを
置きたくなるでしょう。
そして、快適な環境が出来上がってしまうと、
家族でリビングで過ごすよりも
自分の部屋に閉じこもってしまう
要因にもなるかもしれませんね。
また、リビングダイニングの場合はどうでしょう?
この場合、余白が出来るのは、
ダイニングテーブルとソファーとの間です。
ここに余白が出来ると、
間違いなく子どもたちが
自分たちの荷物をここに置きます。
そこに置ける場所があるのですから・・・。
そして、ランドセルや勉強道具や
習い事道具などがいつも無造作に置かれた
雑然とした空間になっていってしまうことを
予想することは難しくありません。
それゆえ、子ども部屋や寝室はもちろんのこと、
たとえリビングダイニングといえど、
必要以上に広げる必要はないということなんですよね。
無駄に広くつくってしまうと、
コストがアップするだけじゃなく、
掃除や片付けの手間がかかる家に
なってしまいやすくなりますからね。
もちろん、そうするためには、
収納を使いやすい場所につくるとか、
子ども部屋を使いやすい場所につくるといった
間取りの工夫は必要になってきます。
いかがですか?
「〇帖の広さはないと・・」といった従来の家づくりの当たり前や、
固定概念を手放す考え方は、
いつまでも暮らしやすい家を、
最小限のコストで手に入れるために
とても重要な位置を占めています。
〇〇の部屋に〇帖の広さが必要な理由まで、家づくりをする前に
ぜひご夫婦で話し合ってみていただければと思います!
では、また。