将来、リフォームにお金をかけないために
2020.7.15お金・設計・仕様
私は、現場監督として
家を建てた後の方から様々なご相談をうけてきました。
その家に長年住んだ方からのご相談は、大きく分けると二つに分かれます。
こんにちは。三協建設 堀内です。
一つは、メンテナンスに関すること。
これは、必ずやっていかなくてはいけないものです。
特に、外部は紫外線によって劣化する部分になりますので
定期的に適切なメンテナンスを実施することで
長持ちする家になります。
もう一つは、リフォームに関すること。
これは、間取りを変えたり、住宅設備を取り替えたりといったものから、
定期的なメンテナンスを怠ったことによって
住宅の状態が悪くなってしまったものを
大規模なリフォームによって回復させるというものまで、
様々なものがあります。
さて、この二つは似ているようですが
実は大きく違っている部分があります。
メンテナンスは、必ず実施しなくてはいけないものである一方
リフォームは必ずしも実施しなくてもよいものだという点です。
例えば、間取りの変更として
✔お子さんが巣立った後、
夫婦二人の暮らしになったから、減築したい。
✔年をとって、階段の上り下りが不安になったから
1階だけで暮らせるように、1階部分に増築したい。
✔介護用ベットが設置できるように
1階の和室をバリアフリーの洋室にしたい。
将来、こういった間取りの変更のための
大規模なリフォームをしなくてもいいように、
今後のライフスタイルの変化に対応できるのか?という視点も持って
家を建てる時から、考えておくこともできるのです。
例えば、個室は全て2階につくるものだ・・・という固定概念を手放して
2階は夫婦の寝室のみを配置し
こども部屋を1階のリビングの隣に配置するのはいかがでしょう。
こども部屋は区切りをつけずに大きな部屋にすれば、
お子さんが小さいうちは広々とした遊び場に使えますし、
少し成長して自分だけで寝られるようになるまで、
家族みんなの寝室として使うことも出来ます。
しかも、家にある荷物の大部分は
こどもたちのものが占めることになります。
1階に子ども部屋があれば片付けもラクですし、とっても便利です。
わざわざ2階にまで片付けにいかなくてもいいんですから。
さらに、お子さんが成人し、家から出て行った後も、
自分たちの部屋として使うことが出来るようになるので、
やがて夫婦だけの生活となった時でも、とても暮らしやすいはずです。
年老いてから階段の昇り降りをしなくても過ごすことが出来るので、
足腰への負担は少なくなるし、
転んだりつまずいたりという危険性も低くなるでしょう。
部屋の役割を変えていくだけなので、
間取りの変更を伴うような大規模なリフォームは必要なくなりますよね。
今だけでなく、20年後、30年後も、この家で笑顔で暮らしていくために。
数十年後に大規模なリフォームで、大切なお金をつかわなくてもよいように。
今や少し先の未来だけでなく、
もっと先の未来のコトも見据えて家づくりを考えてみませんか?
では、また。