家事を楽にする間取り
2020.6.26お金・設計・仕様
ママが楽になる・・というキャッチフレーズもよく見かけますが、
ママに限定しなくても、家事は誰がやってもいいですよね。
今日は、ママだけじゃなく家族の誰にとっても
「家事が楽になる間取り」という点についてお伝えしたいと思います。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
従来の考え方ですと、
家事動線のよい間取りというと、
キッチンと洗面脱衣室が近くにあって
それらを数歩で行き来できる間取りが
プランしてある場合が多かったのではないでしょうか。
もちろん、この2つのスペースは離れているよりも
近い方がいいと思うのは自然な流れです。
でも、洗濯という家事をよく見てみると
洗濯機が全てを自動でやってくれるわけではありませんよね。
もちろん、洗濯・乾燥まで自動でやってくれる機種もありますが、
乾燥機能を使わないとしたら、
人の手で、干す&取り入れる、
さらに片づけるという行為が必要になってきます。
例えば、その干す場所が
2階のベランダだったとしたら、どうでしょう。
まず、水分を含んだ洗濯物というのは重量があります。
それを抱えて、階段を上がるわけですからけっこう大変な作業です。
将来、あなたが年老いて
足腰が弱った時にも負担なく同じようにできるでしょうか。
例えば、その干す場所が
キッチンや洗面にある勝手口から
外に出たテラスにあったとしたらどうでしょう。
2階に干しに行くよりは、移動距離は短くなりますね。
しかし、洗濯物を取り込む作業に
意外に手間がかかることになるのです。
1.外履きに履き替えて、勝手口を出る
2.洗濯物を取り込む
3.置いておける場所まで、
キッチンや洗面を回り込んで移動する
もし、量が多くて一回で洗濯物を取り込めなかった場合には
1~3を何回か繰り返すことになってしまいます。
今、賃貸アパートやマンションにお住まいの場合
リビングから手を伸ばせば、洗濯物に手が届くという
環境である場合が多いのではないでしょうか。
今より広くなれば、一戸建てになれば、
快適になることばかり!
家事動線のよい間取りと言われているから、
きっと快適になるに違いない!
・・・そうではない場合も
あるかもしれません。
あなた自身の生活スタイルを
考えてみて、
「う~ん、2階のベランダや
勝手口を出たテラスに洗濯物を干すのは
今より大変になるかも・・・」
と、思われるようであれば、
こんな方法もあります。
「中庭に洗濯物を干す。」
洗濯物を干すのも数歩で行ける。
そして取り込むのも数歩で行ける。
それは、洗濯という家事を担当するのが
誰だったとしても言えることです。
リビングからちょっと手を伸ばせば届く距離です。
それは賃貸アパートやマンションのベランダに
洗濯物を干す感覚に近いことでしょう。
さらにプライバシー性や防犯性も高い。
外だけど、外部からは見られない。
帰宅が遅くなり、外が暗くなった後になる場合、
外に洗濯物が干しっぱなしだと、「不在」と、
外部からわかってしまうという不安点もありますからね。
洗濯物一つをとっても、
色々な方法や、考え方があると思います。
これが正解というものはありません。
今まで家事動線のよい間取りといわれていたものが、
本当にこれからのあなたと家族にとって
家事動線のよい間取りなのかどうか。
ちょっと立ち止まって考えてみてくださいね。
では、また。