家と、他の買い物との大きな違い
2020.6.12暮らしを考える
最近、テレビ、ブルーレイレコーダー、炊飯器、PCと
次から次へと壊れてしまい
特別定額給付金10万円をあてにしてしまう
三協建設 堀内です。こんにちは。
これを機に必要なもの、欲しいものの購入をお考えの場合、
あなたは、きっと様々な情報を集めて
比較検討をされているのではないでしょうか。
・値段
・デザイン
・機能性
などなど・・・
その中から、今あなたが欲しいと
思ったものを購入することになると思います。
その行動は満足感につながりますよね。
このように、今の生活の中にある
買い物は、“今”のあなたの気持ちが大きな影響を与えています。
どんなものを買うにせよ、
この“今”の気持ちというのは、とても大きな部分を
占めることになるのではないでしょうか。
でも実は、
“今”のあなたが欲しいと思うものを
買ってはいけないものが一つだけあるのです。
それが、家です。
「欲しくない家なんて買わないでしょう?」
と驚く方もいらっしゃるかもしれませんね。
いいえ、そうではありません。
“今”のあなただけが欲しいと思う家を
買ってはいけないという意味です。
他のもので考えてみましょう。
家と比べたら、小さな買い物ですが
例えば、服の購入。
あなたは、年齢やライフスタイルと共に
選ぶ服が変わってきたと感じることはありませんか?
体型が変わることもあるかもしれません。
服の好みが変わることもあるかもしれません。
“過去”のあなたが欲しいと思って手に入れた服。
“今”のあなたがもう着ないと思えば手放して、
“今”のあなたが着たいと思う服を手に入れればよいですよね。
しかし、家はそうはいきません。
生涯にわたって暮らす場所だからです。
“今”のあなたが欲しいと思った家を買ったとします。
もちろん、欲しい家を手に入れたのですから
買った時はきっと満足されていることでしょう。
しかし、今現在も
何十年か先の未来においては“過去”になります。
“未来”のあなたが
“今”のあなたと全く同じということはあり得ません。
確実に変化していることでしょう。
今は幼いお子さんも成長し、大人になります。
お子さんが巣立った後は
暮らしも大きく変わっているでしょう。
あなた自身が、あなたの親御さんと同じくらいの
年齢になっている未来もそこにはあります。
あなたが巣立った後の
ご実家にお住まいの親御さんを想像してみてください。
今のあなたが様々な情報に触れて、
今、欲しいと思っている
便利そうな〇〇、△△の部屋、作りつけの●●・・・
そういったものをあなたの親御さんも
同じように欲しいと思うでしょうか?
もし、いらないと思ったとしても、
服やその他のモノのように、簡単に手放すことはできません。
それどころか、
もういらないと思っているそれらにかかったコストも、
住宅ローンに含まれていて、ずっと払い続けなくてはいけません。
“今”のあなたの「欲しい」が
未来において「いらない」になった後も
維持し続けなくてはならなくなるのです。
今、あなたの目に飛び込んでくる情報は
“今”のあなたが欲しいと思うようなものばかりです。
なぜなら、モノを売るには、
買ってくれる “今”のあなたの
購買意欲をかきたてなくてはならないのですから。
それを踏まえた上で
あなたの「欲しい」が今だけのものなのか
未来においても言えることなのかを
判断するための一つの方法として
あなたが巣立った後の家での暮らしについて
親御さんと話してみるのもよいかもしれません。
“今”のあなたの視点では
気付かなかったことが見えてくるかもしれませんよ。
では、また。