無垢材の床ってキズがつく??
2020.5.20お金・設計・仕様
このほど、ウイルスを分解、不活性化する抗ウイルス機能付きの
塗装を施した無垢フローリング材というものが発売されたようですよ。
外部webサイト:プレイリーホームズ株式会社
https://www.prairie.co.jp/tsvcoatflooring
メーカーさんの回し者ではありませんので(笑)
特に商品の宣伝をしているわけでもないのですが、
抗ウイルス機能という今までにはあまり無かった、
こういった商品もこれを機に
選択肢の一つに加えてみてもよいかもしれませんね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
床材は室内の大きな面積を占めます。
また、取り替えが容易にできない部材ですので
素材選びは慎重におこなっていただきたいものでもあります。
(キッチン等の住宅設備は、数十年後の
取り替えを前提としたつくりとなっていますが、
床の張替えをしようとすると
その上にのっている、キッチンや家具や諸々を全て
どかさなくてはいけませんので、とても大がかりな工事となります。)
また、小さなお子さんは特に
床に近いところで生活する時間が長くなるわけですから
できることなら、化学的な成分で接着した合板等でなく
自然のもの、本物、無垢材を使いたいという気持ちを
お持ちの方も多いのではないでしょうか。
一方で、
「無垢の床っていいな~と思うけど、キズがつきやすいんでしょ・・・?」
と言われることがよくあります。
一般的にそういったイメージをお持ちの方は
多いのではないでしょうか。
固いものを落としたりして、キズがつくのが嫌だ・・という
お気持ちもよくわかります。
しかしこれは、“キズそのものが嫌なのか?”
“キズが目立つことが嫌なのか?”によって
捉え方が異なってくる部分です。
まず、キズそのものが嫌という場合は
もちろん、無垢材より強度を強化された
フロア合板の方がキズはつきにくいです。
では、キズが目立つことが嫌という場合。
実は、自然塗装の無垢材よりフロア合板の方が
目立ちやすかったりするのです。
え?どういうこと?
と、思われますよね。
まず、床のキズが目立つのは
光の反射によるものです。
(う~ん?という方は、中学で習った
光の反射と屈折を思い出してみてくださいね。)
つまり、光沢のある工業製品についたキズは
光の反射によって目立つことになります。
しかし、無垢材に自然塗装を施した床材についたキズは
光が色々な角度に反射されることになります。
(いわゆる、乱反射ですね)
それによって、ついたキズが目立ちにくいという
側面もあるのです。
キズがつきやすいからといって、目立つとは限らない
というコトを頭の隅に置いていただければ・・・と思うのです。
では、また。