家の防犯性能
2020.5.8お金・設計・仕様
ゴールデンウィーク、どんな風に過ごされましたか?
今年は、例年とは全く異なる雰囲気の中の長期連休となりましたね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
当初はゴールデンウィーク明けまでとされていた休校期間も延長となり、
まだまだお家で過ごす時間は長くなるかと思います。
我々が住む愛知県では、
小中学校の休校期間中に留守番をしていた子どもが、
空き巣狙いの犯人と鉢合わせする事件が相次いで発生しました。
愛知県警から家庭で防犯対策を進めるような呼びかけもあったようです。
・ドアや窓に防犯性の高い鍵と補助錠をつける
・窓ガラスに防犯シートを貼る
また、空き巣は基本的に人がいる家には入ってこないといいますから
・子どもが留守番中は、テレビや照明などをつけて人がいる気配を出す
と、いった対策も必要かもしれません。
家をつくる立場としてお伝えするならば
「狙われにくい家」にするという防犯の考え方もあります。
狙われない家にする・・・
具体的な一番の防犯対策は、「生活習慣を悟られないこと」です。
一昔前の突発的な侵入犯罪と違い、
現代の侵入犯罪の中心は計画的犯行です。
公園や車の中からターゲットとする家の調査をし、
何人家族なのか、いつのタイミングで家の中が無人になるのか、
部屋の間取りがどうなっているのか、
などなどを念入りに調べます。
犯罪者はとにかく安全に、
短時間で目的を果たしたいと考えています。
家族構成を、洗濯物や自転車の数などで確認します。
そして生活スタイルを見て、
家の中が空になる時間帯を見定めるのです。
一秒でも無駄な時間をかけないよう、
間取りを事前に把握しておく必要があります。
リビングから入り、
最短で夫婦の寝室へ・・・。
そのために建物の外観を見て、
窓の位置などから家の間取りを確認するのです。
では、家族構成や生活習慣を悟られないためには、
どんな家にしたらよいのでしょうか。
まず、家族構成を悟られないよう、
洗濯物は外から見えない場所に干すことです。
例えば中庭に洗濯物を干せば、
日当たりはよいけれど、外からは一切見えないので安心です。
そして、侵入しやすい窓を作らないことです。
いくらプロの犯罪者でも
頑丈な玄関を壊して侵入するのは簡単なことではありません。
外から見て、侵入しやすいような大きな窓が無ければ、
そもそもターゲットとすることをあきらめるでしょう。
建物の外観から
間取りが分かりにくいようにすることも必要です。
外観を見ると窓の位置や大きさ、換気口などから
どんな間取りなのか想像がつくのです。
外観に壁面を増やすことで、家が頑丈になるだけでなく、
室内の間取りが想像できないというメリットがあります。
外から見て、間取りが分からない家は、狙いづらいものなのです。
安心・安全は「当たり前」ではないということを、
侵入犯罪が起こるかもしれない・・・という可能性を
決して忘れないで、家づくりを考えていただければと思います。
では、また。