おうち時間と室内環境
2020.4.27お金・設計・仕様
引き続き、モデルハウス「一宮の家」にて
テレワーク中です。
こんにちは。三協建設 堀内です。
ここは明るく、温度・湿度共に快適に保たれており、
セントラル換気により、常に新鮮な空気と入れ替わっていて、
(弊社社屋よりはるかに良い環境となっているので)
ここで過ごしている私は心なしか
会社で仕事をしていた時より体調がいいような・・・(笑)
それはともかく、
室内環境と健康は密接に関わっています。
病気の予防などにおいて、
日本では1次予防、2次予防・・といった部分が
重要視されているのですが、これ以前の部分として、
0次予防というものがあります。
これは環境づくりを指しています。
例えば
喫煙によってリスクが上がる病気を予防するためには
どうしたらよいでしょう?
✔たばこの値段を上げるとか
✔たばこの自動販売機を撤去するとか
✔全面禁煙にしたりとか
✔喫煙所の数を減らすとか・・
このように、
たばこを吸いたいと思っても吸いにくい環境をつくることで、
禁煙の行動を助けようとする、という考え方が0次予防です。
世界的には言われてきた、
健康を維持できるよう、環境を整えることが
いかに重要なのかということが
この日本でもようやく認識されはじめている状況なのです。
あなたは「ヒートショック」をご存じでしょうか?
急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで
室温の変化によって血圧が急激に変化し、
脈拍が早くなったりすることです。
人間の体は体温を調節しようとするために血管を収縮させるので、
室温の変化によって血圧が急激に変化するために起こります。
高齢の方にとっては心筋梗塞や脳血管障害などにもつながる
とても危険なことなのです。
このヒートショックが原因で
家の中で亡くなる方は年間でなんと17,000人。
これは、交通事故で亡くなる方の実に3.8倍です。
昔、日本の便所や風呂場は
屋外に設置されていました。
それが、屋内に設置されるようになり
飛躍的に改善された歴史があります。
それでも、まだまだ日本の住宅内の
温度差は欧米の基準とは比べものにならないレベルです。
イギリスでは、室温の基準が定められています。
室温21℃:「推奨」
室温18℃:「許容」
室温16℃未満:「呼吸器系疾患に影響あり」
室温9~12℃:「心疾患、血圧上昇リスク」
室温5℃:「低体温症のハイリスク」
(イギリス保健省 冬期の室温指針による)
日本はどうでしょう。
室温18℃未満の住宅、
まだまだ、たくさんありますよね。
そして、室内環境は温度だけではありません。
冬季に寝室の湿度が低いと、どうなりますか?
換気が十分にされていないと、どうなりますか?
窓ガラスが結露していると、どうなりますか?
健康のために、
食生活に気をつかうことももちろん大切です。
生活習慣も、もちろん大切です。
でも、それ以前に
あなたが暮らす「家」の住居環境を考えることを
忘れないでくださいね。
では、また。