コロナで考えるそれぞれの時間
2020.4.20暮らしを考える
新型コロナに関連して、
様々な言葉を目にするようになりました。
そんな中に「コロナ離婚」という言葉があるようです。
家をつくる立場の人間としては
家で過ごす時間が増えたことで
離婚につながってしまうのは、悲しいな~と思ったりします。
こんにちは。三協建設 堀内です。
家を建てる前には、まずライフプランについて
考えていただくことをお伝えしています。
「生涯において使ってもよい住宅予算」を算出するために
ライフプランシミュレーションを実施しているのですが、
ライフプラン・・・とはつまり、人生計画を考えるということです。
人生の三大出費といわれている
住居費、教育費、老後費をどうするのか。
人生全体が見えていないと、把握することはできません。
そうなってくると、
子どもの教育方針はどうしようと考えているのか。
どんな時間をこれから過ごそうと考えているのか。
どんな人生をこれから送ろうと考えているのか。
そんなビジョンを、ご夫婦で話す機会にもなります。
家づくりを考え始めるキッカケとして
「お子さんが生まれたから」
「お子さんが大きくなってきたから」
という方が多くいらっしゃいます。
その場合、想定されている時間というのは
「家族が一緒に過ごす時間」であることが多いです。
つまり、お子さんが小さい時期から
お子さんが自宅から学校に通う時期ということです。
この部分については、
ご夫婦の間で話していただきやすいと思います。
「子育て」という共通の目的に向かっているわけですし、
具体的なイメージもわきやすいと思います。
では、その後はどうでしょう。
つまり、お子さんが巣立った後です。
「子育て」という共通の目的を達成した後です。
まだ小さいお子さんを見ると、
はるか遠い未来のような気がしますが、
今、0歳の赤ちゃんも二十数年後には大人になっています。
例えば、35年の住宅ローンを組んで、
お子さんが二十数年後に家を出たとしたら
住宅ローンの残り十数年は
ご夫婦二人が暮らす家のために
住宅ローンを支払うことになるワケです。
もちろん住宅ローンを完済したあとも
ご夫婦二人が住む家です。
その期間のイメージって、ご夫婦で共有されていますか?
例えば、欧米などでは子どもに対して
「〇歳までは面倒をみるけど、〇歳になったら自立してね。
その後は、私達は〇〇をするから。」
というように、具体的な未来を想像し、言葉にして、
それを実現させている人も多いそうです。
あなたという人間には
いろいろな時間が流れています。
自分の親に対しての子どもとしての時間
友人との時間
仕事での時間
夫婦の時間
家族の時間
一人の時間
あなたという人間が持つ時間は
一つだけではないのです。
あなたの持つ時間の割合が
ライフスタイルの変化によって変わった時に、
それに対応できる準備はできていますか?
家族として、子どもを通しての
父親・母親としての時間だけではなく
夫婦二人での、夫・妻としての時間ということですね。
子どもが巣立った後は、
父親・母親としてではなく、
夫婦二人で暮らしていく家です。
子どもが巣立ったらゴールではありません。
その先も、あなたの時間は続いていくはずです。
普段なら、未来の話なんて
恥ずかしくてできない・・・
語る時間なんてない・・・
そんな方も、この状況で
家で過ごす時間が増えている今は、
ご夫婦で未来の話が自然にできる
とてもいいチャンスになるかもしれませんよね。
お子さんと過ごす家族の時間の話と共に、
お子さんが巣立った後の未来=夫婦で過ごす時間についても
ゆっくり、じっくり話してみてはいかがでしょうか?
いきなり、理想通りにはできないかもしれませんが、
それでも少しずつ、できることからやってみる。
私自身も、それを意識していきたいです。
では、また。