資産価値のある家づくりって
2020.4.1暮らしを考える
昨今の働き方改革をはじめ、
世の中の流れは、効率化を図ることや
費用対効果を上げること、生産性を上げることなどに
注目が集まっていますよね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
様々な意見があるとは思いますが
たしかに、従来の方法にとらわれて
必要でないものに時間をとられるよりも
生産性を上げることによって、労働時間を短縮し
休む時はしっかりと休める環境をつくるという意味では
この流れはこれからの主流になっていくだろうと思います。
生産性を上げる・・・
今までの家づくりを、生産性の観点から考えると
残念ながら高いとは言えないかもしれません。
家を建てる時には「一生に一度のことだから」「せっかくだから」と
✔少しでも広く
✔少しでも多く
✔少しでも豪華に
・・・と、思うことは多くの方にとって
きっと当たり前のことでしょう。
そして、35年もの期間をかけて住宅ローンを支払っていきます。
この時、その金額分の「資産」を手に入れたと
きっと多くの方は信じています。
そうですよね。
その価値があると思ったから、住宅ローンの支払いを決めたのですから。
でも、信じたくないことかもしれませんが
買ったその時から、家の価値は下がり始めてしまうのです。
中古住宅となると、一般的な市場価格は大幅に下がっていきます。
一戸建て住宅の価格は、日本では一般的には
築20年ほどでゼロになるといわれています。
これは、木造住宅における税法上の耐用年数が
22年と定められているからなので、
もちろん築20年以上の家に価値がないとか、
建物の寿命が尽きたというわけではないんです。
そして一戸建て住宅の価格は土地と建物の合計なので
土地の価格は住宅の築年数とは無関係なので、
たとえ建物の価格が0になっても土地の部分については価格がつきます。
なので、売買されるときはほぼ土地の価格のみとなってしまっているのです。
35年かけて一生懸命に住宅ローンを払ってきた家に
価値がないと言われるなんて、ちょっと悲しいことではないでしょうか。
でも、逆に買う側の立場になって考えてみると
イメージがつくかもしれません。
今、あなたは家の購入を考えていて土地を探しているとします。
築35年の建物つきの土地が売りに出されていたとします。
古い家はいらないから、土地だけ欲しいと思っても
土地の価格にプラスして解体費がかかってきます・・・
売主さんが解体してくれて、更地だったら購入したいと思いませんか?
35年かけて「資産」を手に入れたはずなのに
売るためにさらに解体しなくてはいけない、
家が「負債」になってしまっていたとしたら・・・。
こんな悲しいことが、今、現実としてあるというのは
これから家を購入したいと思う人が
「この中古住宅だったら、手入れをして住みたい」と思う家が
今の日本には少ないからなのかもしれません。
欧米諸国では約100年とも言われている住宅寿命ですが、
日本では平均約30年という短さです。
日本では、資産価値のある家という観点で
家づくりを考えることが、一般的ではなかったということです。
もし、その中古住宅が
これから家を購入したいと思う人がおそらく叶えたいであろう要望、
例えば、
✔明るくて
✔開放的で
✔あたたかく
✔暮らしやすい間取りであり
なおかつ
✔適切なメンテナンスがされていたことが証明されたら・・
もしかしたら、壊さずに少しリフォームをして住んでみたいと
思われるかもしれませんよね。
せっかく、35年もの長い間の住宅ローンを組んでまで手に入れる家です。
住宅ローンを払い終わったときに、
逆に「負債」になるような、生産性の低い家づくりではなく
ちゃんと「資産」になる家づくりをしていきたいですよね。
資産価値のある家づくりって、どんな部分を知っておいた方がよいのか
「賢い家づくり勉強会~仕様編~」にてお伝えもしています。
ちょっと聴いてみたいというご希望がありましたら、
個別開催しておりますので、お気軽にお問合せくださいね。
(ご希望があればオンライン開催もできるように現在準備中です。)
では、また。