換気と気密
2020.3.20お金・設計・仕様
先日、長男の幼稚園の卒園式に
参加してきたのですが、
新型コロナウイルス対策ということで
会場の窓は開けた状態の開催でした。
こんにちは。三協建設 堀内です。
換気の重要性に注目が集まっていますね。
通勤電車では、車両基地を出るときから
一部の窓を開けて発車するといった取り組みも行われているようです。
同じ列車といっても、新幹線の窓は開けられませんよね。
新幹線の車両は高い気密性を備えていて
走行中も停車中も、外気と車内空気の
常時換気を自動制御で行っているんだそうです。
住宅の換気と気密については
これから家を建てる方に向けた
「賢い家づくり勉強会~仕様編~」でもお伝えしているのですが、
私自身が家を建てた8年前と比べても
近年はかなり性能が向上してきています。
換気方式は、第一種換気、第二種換気、第三種換気とありますが
その中でも、ダクトレスのものやセントラル換気と言われるダクト方式のもの、
室内の温度や湿度のロスを少なくするもの、
そして、微小粒用フィルター搭載でPM2.5に対応しているものなど
様々な商品があります。
コスト面もありますので、一概にどれがよいとは言い切れませんが、
常時換気のスイッチは切らずに、常に空気が入れ替わっている状態を保つこと
はどの場合にも共通して大切なことです。
さらに換気性能を十分に発揮するには、気密性能を忘れてはいけません。
気密ときくと、換気とは真逆のようなイメージで
「息苦しそう」「換気できない感じ」と思われる方もいらっしゃるようです。
しかし、穴がたくさんあいたストローではジュースがうまく飲めないように、
計画的な換気を行うには、気密性能が欠かせません。
気密性能というと、まだまだあまり認知されていないのですが、
技術的には隙間を埋めるだけなのでシンプルです。
気密検査の中に、実測値C値というものがあります。
C値とは、建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表す値で、
小さいほどに気密性が高いことになります。
「C値〇〇以下です」とうたっていらっしゃる
住宅会社さんも増えてきたように思います。
ウイルスや花粉などが気になる昨今ですが、
健康に暮らすためにも
汚れた空気を滞留させない、換気の重要性に
多くの方が目を向けるよいきっかけになったのではないかな?とも思います。
家の性能については、「賢い家づくり勉強会~仕様編~」でより詳しくお伝えしています。
個別開催も可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。
では、また。