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単利と複利って?

2020.3.9
お金・設計・仕様

老後資金問題がクローズアップされたことを機に

資産運用について関心をもつ方が

少しずつ増えているような気がします。

 

こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。

資産運用を考える前に、まずは

金利について知っておく必要がありますよね。

今日は、金利の「単利」と「複利」について

少しだけお伝えしたいと思います。

 

単利とは、もともとのお金だけに金利がつく仕組みで、

複利とは、元本に金利を加えた金額に金利がつく仕組みのことです。

 

例えば、1年間で金利が5%つく金融商品を1万円分購入し、

5年間運用した場合、

単利であれば、

1万円+1万円×0.05(5%)×5年=12,500円であるのに対し、

複利であれば、

1万円×1.05×1.05×1.05×1.05×1.05=12,763円となります。

 

つまり、単利より複利の方が、

効率的にお金が増えていくというわけなのですが

この差は、金額の大小はもちろんのこと、

期間が長くなればなるほど、ますます広がっていくことになります。

 

100万円を20年間運用した場合、

単利だと、ちょうど2倍の200万円になるのに対し、

複利だと、約265万円となり、

同じ運用でも圧倒的な差が生じるという感じですね。

 

手持ちの資産を増やしていくためには、

複利の力を最大限に活用したいですし

この複利の恩恵をより長く享受するためにも、

短期的な投資を考えるのではなく、

若いうちから計画的に、

長期間で積立・運用を考えていくようにしたいですね。

 

さて、ここで問題です。

金利は預ける時も、借りる時もついてくるものですが、

「住宅ローンは単利でしょうか?複利でしょうか?」

 

答えは「複利」です。

借金の中でおそらく最も大きい金額であり、

最も期間が長くなるであろう住宅ローンは、

複利で金利が計算されていくことになります。

ということは、出来るだけ

住宅ローン借入は少なくした方がよいのですが・・・

現実は、多くの方がその真逆の選択をしてしまっているのです。

 

確かに、家は一生に一度の大きな買い物です。

 

ですから、多くの方が、

より多く自分たちの理想や願いを叶えたいと、

より広い土地を求め、より広い家を求めようとしてしまいます。

 

しかし、土地が広くなれば、

それに連動して土地の予算は高くなってしまいます。

家が大きくなれば、

それに連動して家の予算も高くなってしまいます。

 

それだけでなく、

土地が広くなれば庭の工事費用も高くなってしまうし、

一生払い続けていくことになる固定資産税も高くなってしまいます。

 

家が広くなれば、維持費として

電気代もそれに連動して高くなってしまうでしょうし、

土地同様に固定資産税も高くなってしまいます。

 

つまり、住宅ローンの借り入れ金額を増やす選択をしてしまうことで、

金利の支払いを増やしてしまうだけでなく、

これからずっと必要となる金利以外の出費までも、

余計に増やしてしまっているということになるのです。

これから日本が迎える社会は、

少子化が進む、超高齢化社会です。

 

その影響を受け、これから先の未来には

社会保険料・税金アップによる可処分所得の低下、

年金支給減額、年金支給年齢引き上げ、

といった厳しい現実が待ち構えています。

 

もちろん、これに連動して年々安定的に収入が上がっていき、

年金でまかなえないお金を退職金でまかなえるなら、

それに越したことはありませんが、

これも決して期待出来るものでもないのが、

これからの私たちの現状ではないでしょうか。

これからは、家にかけるお金を少しでも抑え、

その抑えた分を、複利で長期間運用出来るものに

まわしていかなくてはならないのです。

 

家にかけるお金を減らすためには、

必要なものと不必要なものをしっかりと見極め、

必要なだけの大きさの家にすることが大切です。

 

家が小さくなれば、家の価格が抑えられることはもちろんのこと、

土地もその分小さくすることが出来、

結果、土地の取得価格も抑えることが出来るようになります。

 

また、土地が小さくなれば庭の工事費用も抑えられますし

後々の電気代や税金といったランニングコストも

抑えることが出来るようになります。

 

家をつくるということは、

あなたの「暮らし」をつくるということです。

これから先の生涯においての暮らしをより豊かなものにするためにも、

家にお金を掛けすぎないようにしていただければと思います。

 

そして、同時にお金の知識もつけていただき、

老後に向けてしっかり資産を増やしていただければと思うのです。

 

では、また。

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