資金計画って実は
2018.6.20お金・設計・仕様
家づくりは「お金」のコト、
つまり『資金計画』から始めなければいけないということをお伝えしています。
「そんなコトは百も承知だよ~」
と、思われるかもしれませんね。
・・・が、あなたが今思い浮かべている『資金計画』は
実は、家づくりで本当にしなくてはいけない『資金計画』とは別物だったとしたら。
こんにちは。
三協建設 堀内です。
どこかの住宅会社さんで、年収を聞かれて、
「でしたら、○○○○万円まで住宅ローンが借りられますので、
予算は○○○○万円ぐらいになりますね~」
って、言われた金額を鵜呑みにして、予算設定していませんか。
あるいは
「今の家賃が○万円だから、月々○万円返済の住宅ローンなら無理なく返せるかな~」
とか考えたりしていませんか。
それらは、『資金計画』ではありません。『返済計画』です。
例えば、同じ年収だったとしても、
家族構成やライフスタイルが全く違うのに、
同じ金額の住宅ローンを借りていいのでしょうか。
また今の家賃と同じ支払い金額の住宅ローンは、
どんな種類のもので、金利は何%として設定されているのでしょうか。
いずれも根拠があいまいな『返済計画』ですよね。
でも、これらが一般的には『資金計画』と言われているのです。
じゃあ、家づくりで本当にしなくてはいけない『資金計画』ってどんなものでしょう?
本来の『資金計画』とは根拠のある数字を出すことです。
そのために『生涯において使ってもよい住宅予算』を把握すること
そして『本当の家の値段』を知ること
この2つから始めるものなのです。
・・・ん?
すみません。
きっと、頭の中がハテナでいっぱいになってしまいましたよね。
ではまず、『生涯において使ってもよい住宅予算』からお伝えしますね。
ちょっと切り口を変えて。
例えば、おとぎ話の中で
~そして、お姫さまは王子さまと結婚しました。めでたし、めでたし~
というようなフレーズがあったりします。
いやいや、結婚した後も人生はまだまだ続いていきますよね。
その後の生活、波瀾万丈あるかもしれません。
家も、建てたらおしまい、ハッピーエンドでしょうか。
家を建てた後、人生は続いていきます。
趣味や家族旅行も楽しみたいですよね。
車も買い替えるかもしれません。
お子さんが習い事をしたいと言うかもしれませんね。
ライフスタイルによって様々な支出があると思います。
その中でも、人生の三大支出といわれているのが
・住居費
・教育費
・老後費
です。
この三大支出を踏まえたうえで、
「今」だけのコトに気を取られるのではなく
「生涯にわたって」家計設計をしなくてはなりません。
あなたが家を建てた後の暮らしに負担がかかってこない支払い金額で、
一体どれくらいの予算になるのかを把握していただくことから始めるのです。
それが、
『生涯において使ってもよい住宅予算』を把握する
と、いうことなのです。
・・・そこまで考えなきゃいけないの?!
なんだか、面倒くさそうだな~。
と、思われる方も多いかもしれませんね。
だから、一般的な住宅会社さんでは
わざわざこういった話はすることはなく、
もっと飛びつきやすい「今」だけの話をしているのかもしれません。
「今、家賃が○万円なら、同じ金額の
35年返済ローン支払いでこんな家が買えます」
とかの方が、手っ取り早く“商品”である家は売れるでしょうから・・・。
あなたにとって面倒なコト。
そして、それを伝えるコトはもっと面倒なコト。
でも、必要なコトなんです。
35年後のあなたの家計、想像できますか?
老後の蓄えはあるでしょうか?
面倒くさそうなコトの奥に、大切なコトは隠れています。
では、また。