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北側が道路に面した土地に家を建てるときの注意点

2020.2.26
お金・設計・仕様

日当たりのよいイメージから、

一般的には、南側が道路に面した土地が人気があり、

価格も高めに設定されているものです。

 

でも実際のところ、

北側が道路に面している土地で、かつ南北に細長い土地の方が、

南側が道路に面した土地より

暮らしやすい家が建てやすかったりするのです。

こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。

 

南側が道路に面している場合、

リビングが人目にさらされやすい

道路側に配置されることになるのですが、

北側が道路に面している場合は、

道路と反対側にリビングが配置されるようになるため、

周囲の目をあまり気にすることがない

リビングがつくりやすいからです。

 

また、敷地が南北に細長いと、

北側が道路に面した土地での家づくりで

多くの人が心配する「日当たり」も確保しやすくなるからです。

 

しかし、北側が道路に面した土地の場合、

南側が道路に面した土地の場合とは違った問題が生じやすくなるため、

その点に配慮しながら間取りを考える必要がでてくるのです。

 

まず、北側が道路に面した土地に家を建てる場合、

景観が不細工になりやすいという問題があります。

それは、家の正面=家の顔となる北面が、

様々な要因からゴチャゴチャしてしまいやすいからです。

 

要因1

「正面の窓が高さも形もバラバラになりがち」

 

部屋は南に配置し、水回りは北に配置する

という従来の家づくりの固定概念に従って間取りを考えると、

北側が道路に面した土地の場合、

家の正面となる北面に水回りの窓がきます。

 

また、階段も北側に配置されることが多いため、

中途半端な高さに窓が出来やすいのも北面であり、

これに加えて、階段下にトイレを配置するとなると、

トイレの窓までも中途半端な高さに出来てしまいます。

 

この結果、外から見たときに

窓の高さもサイズもバラバラになり、

バランスの悪い外観が出来上がってしまうというわけです。

 

要因2

「余分な部材が設置されやすい」

 

北側に水回りを配置した場合、

換気扇のカバーが窓上に設置されることになります。

 

また、給湯器は水回りの近くに設置されることが多いのですが、

給湯器を水回りの近くの北面に設置してしまうと、

本来であれば、家の裏側に隠してしまいたい給湯器の本体と室外機が、

家の正面に出てくることになります。

 

さらに、道路に近い場所に勝手口ドアを設置すれば、

ゴミ出しがしやすかったり、便利かもしれませんが

本来は家の裏に設置する勝手口を表につくってしまうと、

家の表に生活感が染み出てしまうことになるし、

景観も崩れやすくなりがちです。

 

これらの要因によって景観が不細工になってしまいやすいのですが

これは、さらなる問題を引き起こす原因となります。

 

それは「家が汚れやすくなってしまう」という問題です。

 

これは、汚れの原因となるモノが、

家の正面にたくさん出来てしまうことによります。

 

まず、家の汚れの原因となるのが「窓」です。

窓は、外壁よりも飛び出しているため、

その上に土ぼこりが溜まります。

そして、雨とともに土ぼこりが垂れ流れ、

窓の両サイドから涙のような垂れジミが出来てしまいます。

 

換気扇のカバーも窓同様に汚れの原因となります。

飛び出しているカバーの上に溜まった土ぼこりが

雨とともに両サイドから垂れ流れますから。

 

給湯器や室外機なども、

汚れやすいものなので、

これらが家の顔となる正面にあることも、

家そのものが汚く見える原因となってしまいます。

 

もちろん、エアコンの室外機や、

室内機と室外機を繋ぐ配管のカバーなども、

汚れの原因となる部材なので、

エアコンを設置する方向にもしっかり配慮しながら

設計しないといけません。

 

これらが家の正面に出来てしまった結果、

家の正面が非常に汚れやすくなります。

また、北面は太陽が当たらないため、

その汚れが蓄積しやすい上に、

結露したりジメジメしやすいことから、

コケが付着しやすかったりもします。

 

そして、余計汚い家になっていってしまう・・・

というわけなんですよね。

 

それゆえ、北側が道路に面した土地の場合は、

家の正面に出来るだけ汚れの原因となるモノをつくらないように

設計するように注意しなくてはいけないのです。

もちろん、明るさや風通しはしっかりと確保しながらです。

 

ということで、もしあなたが購入しようとしている土地が

北側が道路に面している場合は、

こういったことにも気を付けながら

間取りや外観を考えてもらうようにしていただければと思います。

 

では、また。

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