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実家への帰省時に、あなたから伝えてほしいこと

2019.12.25
暮らしを考える

年末年始で実家に帰省するという方も多いかと思います。

ご実家で是非、親御さんに伝えていただきたいことがあります。

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

厚生労働省の人口動態統計によると、

1年のうちで12~2月の時期が

死亡率が急激に跳ね上がるようです。

 

寒さによる健康リスクはヒートショックを始め、

様々な要因が考えられているようです。

 

大きなところでは、

 

・血圧の上昇による高血圧性疾患のリスク増大

これは、脳卒中などにもつながります。

 

・肺の抵抗弱体化による肺感染症のリスク増大

これは、肺炎などにもつながります。

 

・血液の濃化による冠状動脈血栓症のリスク増大

これは、心筋梗塞などにもつながります。

 

 

さて。そんな冬の時期の

死亡増加率が一番低い都道府県はどこでしょう?

 

・・・・

 

実は、日本で一番北に位置する

寒さが厳しいはずの

北海道なのです。

 

それとは逆に温暖な地域の方が

冬の死亡増加率が高いという

結果が出ているのです。

 

北海道は寒いです。

寒さが厳しいのが

当たり前すぎるくらい、当たり前の北海道。

 

私たちが住む愛知県のような、

ガマンできるレベルの寒さではないので

暖房費はちゃんとかけて、

しっかりと家全体を暖めます。

 

だから、家は高気密高断熱が

一般に普及しているのはもちろん、

24時間暖房も当たり前の考え方として普及しています。

 

これは、日本だけに言えることではありません。

ヨーロッパでも、

フィンランドやドイツなどの冬が厳しい国よりも

温暖なスペインやポルトガルの方が

冬の時期の死亡増加率が高いのです。

 

つまり、寒さが厳しい国や地域では、

室内の暖かさを保てるような

冬の寒さへの備えがしっかりできている

ということなのですね。

 

私たちが住むこの愛知県を含む東海地方。

もちろん、冬は寒いです。

しかし、

暖房費を節約したいという思いや

もったいないから・・・という思いで

ガマンをしようと思えば

できるレベルの寒さでもあります。

 

まだ多くの既存住宅が無断熱のままであると言われていますが、

あなたのご実家はどうでしょうか?

 

冬、家の中で温度差はありませんか?

冬、室内温度が18℃未満ではありませんか?

 

以前、弊社で家を建てさせて頂いたお客様の

ご実家のリフォームの相談を受けました。

 

お母様が

「お風呂が寒くて耐えられない」

とのことでした。

 

拝見したところ、築100年を超える

立派なお宅でしたが、

やはり無断熱であり

お風呂の壁はコンクリートでできており

寒さが遮られていませんでした。

 

冬には元気な人でも身に危険を

感じるほどの寒さとなるでしょう。

段々と年老いていく自分の親が

危険と隣合わせで暮らしていると

考えると、背筋が凍りますよね。

 

リフォーム方法などについて

じっくりとお話しをさせて頂きました。

 

 

このように、断熱工事を行うなど

お金をかけて改修することもできます。

しかし大がかりなリフォーム工事となると、

ハードルは高いですよね。

 

でも

その前に日々の心がけで

すぐにできることもあります。

 

それは、

「あたたかい熱源を置いて

家の中を暖めること」です。

 

例えば、オイルヒーターのような

輻射熱で暖めてくれる暖房器具を

脱衣室や廊下やトイレなどに設置し、

家の中の温度差を少しでも

少なくするのです。

 

断熱材が入っていない家では

熱は外へ逃げやすいので、

暖房費はかかります。

 

もう一度言います。

暖房費はかかります。

 

しかし、暖房費をつかうと

覚悟を持って使うのです。

 

あなたのお父さんやお母さんは

まだまだお若く、元気かもしれません。

 

「このくらい平気だから大丈夫」

「ちょっとガマンすれば大丈夫」

「まだまだ元気だから大丈夫」

「自分は大丈夫」

 

そんな返事が返ってくるでしょう。

 

子どもには苦労させたくない、

自分たちがガマンすれば・・・という方が

多い世代でもあります。

 

ガマン慣れをしているというか、

ガマンしていることを苦に思わないというか。

 

しかし、これが5年・10年後に

なった時に、健康リスクとならないと

言い切れるのでしょうか?

 

私は、自分の実家でそれを経験しているからこそ

あなたには、子どもの立場で親御さんに伝えてあげてほしいのです。

(詳しくはコチラ リフォームで感じた〇〇と家の関係

 

その暖房費によって、

将来の医療費を節約することにはならないでしょうか。

 

その暖房によって、

健康寿命を延ばすことにつながらないでしょうか。

 

かわいいお孫さんに洋服やおもちゃを

買ってくれるその費用の一部を

自らの住環境を改善するための暖房費に回すことは、

おじいちゃんや、おばあちゃんが元気でいてくれることは、

かわいいお孫さんにとっても嬉しいことではないでしょうか。

 

年末年始で実家へ帰省される際に

「寒さが健康状態にどんな影響を与えるのか」を是非、親御さんに伝えてください。

 

健康でいるために、

適度な運動もいいでしょう。

バランスのよい食事もいいでしょう。

規則正しい生活リズムもいいでしょう。

色々な健康食品やサプリメントもいいでしょう。

 

もちろん、暖房器具によっては空気も汚れますし

単板の窓ガラスは今以上に結露するかと思います。

適度な換気とこまめな拭き掃除も大切になってきます。

 

でも、

「家の中は常に暖かくしてください」

これを親御さんにはまず、伝えていただきたいと思うのです。

 

では、また。

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