あなたが欲しいもの
2019.11.11お金・設計・仕様
最近、あなたが
「これが欲しい！」と思ったものは何ですか？
こんにちは。三協建設 堀内です。
たくさんの商品が新しく発売され、
たくさんの商品広告が流され、
消費活動の元となっています。
商品広告といっても
〇〇メーカーの〇〇という商品を
宣伝するものだけが
商品広告ではありません。
テレビの情報番組で
〇〇が良いと放送されると
それが品切れになるほど
一気に売れる・・・というような
現象もかつてありましたよね。
また、現在はマスメディアだけでなく
個人が広告の発信元と
なる場合も数多くあります。
アフェリエイトと呼ばれる
成果報酬型の広告の仕組みが普及し
個人のブログ記事等にも
企業や特定の商品・サービスの広告が掲載されています。
つまり、プロだけでなく
あなたのすぐそばにいるような一般の方でさえも
商品広告の発信元になる時代なのです。
朝起きて、夜眠るまでに
目にするものや聞こえてくるもののほとんどは
何らかの商品やサービスの広告だといっても
過言ではないほどなのです。
「私は、広告はちゃんと広告だと理解しているから大丈夫」
そんな風に思われるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。
✔モデルが服を素敵に着こなしている、ファッション雑誌。
✔可愛らしい雑貨を紹介している、SNS。
✔家電製品に搭載されている機能が
どれほど便利なのか書かれている、口コミサイト。
✔どれほど快適に暮らせる家なのか
素敵な写真と共に掲載されている、住宅雑誌。
・・・あれ？最後は住宅についてまで
言及してしまいましたね（笑）
とにかく、情報のほとんどは
あなたに
「素敵だなぁ」「かっこいいなぁ」「かわいいなぁ」
「きっとあれがあると便利になるに違いない」
「あれを手に入れれば生活が快適になるはず」
などと、憧れを持たせ
「それが欲しい」と購買意欲をかきたてるためのものなのです。
もちろん、それを手に入れることは
“今”のあなたの満足につながることでしょう。
そして、家についても同様に
「商品」としてとらえるとどうでしょう。
やはり同じように
“今”のあなたが満足するような家の
提案をした方がスムーズに話が進みますよね。
なぜならば、買おうとしているのは
“今”のあなたなのですから。
欲しい！と思っているあなたに
「ちょっと立ち止まって考えてください」
などと、待ったをかけていたら
“今”のあなたの楽しい気持ち・ワクワクする気持ちに
水を差すようなことになってしまいます。
しかし“未来”のあなたはどうでしょうか。
日々の暮らしを圧迫するような
住宅ローンの返済に
心をすり減らしていませんか？
たくさんの部屋やモノやコトの管理に
手間や時間をとられてしまっていませんか？
あんなに「欲しい」と思って
高いお金を払ってまで手に入れたものを
後悔していませんか？
老化による体力の衰えで
家の中での日々の暮らしに不便を
感じるようになっていませんか？
もし、数十年後の“未来”の
あなたがタイムマシーンに乗って
“今”のあなたの前に現れたら
どんなことを言うのでしょう。
素敵な〇〇が欲しい！という気持ちは
誰にだってあるものです。
もちろん、私にもあります。
しかし、
「後悔したくないから」
「せっかくだから」
「住宅ローンの中でできるから」
と、“今”欲しいもの＝素敵な〇〇を
一つでも多く買おうと
してはいないでしょうか。
例えば
住宅ローン3,000万円のうちの
50万円であなたが望む
素敵な〇〇が手に入るとします。
この〇〇は何にでもなり得ます。
「作りつけの〇〇が欲しい」
「住宅設備の〇〇をグレードアップしたい」
「部屋を〇㎡広くしたい」
でも、忘れないでください。
住宅ローンの借入はつまり
借金をするということです。
この50万円。
たとえ消費者金融やキャッシングで
50万円を借りても
同じ50万円です。
（もちろん、金利は違いますが。）
あなたが手に入れたいと思っている
素敵な〇〇、つまり
あなたが今、叶えたいと思っている要望は
これからその50万円分の借金をしてでも
叶えたい要望なのかどうか
一度立ち止まって考えてみてください。
もし、その〇〇を手に入れることによって
得られるメリットだけでなくデメリットも考え、
借金をしてもなおかつそれでも
叶えたい要望である！と
“未来”のあなた自身に向かって
言い切れる要望だったとしたら・・・
その要望はどうか大切に、叶えてください。
家は“今”のあなたを満足させるための
「モノ」ではありません。
家はこれから長く幸せに暮らす「コト」のための
手段の一つです。
あなたが未来のあなたをも見据えて
根拠をもって、心の底から納得し
メリットもデメリットも全て受け入れて
自ら選択した家。
それこそがあなたにとっての
本当に素敵な家だと思うのです。
雑誌で見て素敵だから〇〇が欲しい。
SNSで見て便利そうから〇〇が欲しい。
そういった購買意欲をかきたてる情報は
広告であると認識した上で。
“今”のあなたの要望と
“未来”のあなたの要望は
違っている可能性もあることを想像した上で。
あなたが住宅ローンという名の借金をしてでも
本当に叶えたい要望は何なのか？
そんな視点も持ってみてくださいね。
では、また。
