三協建設株式会社

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子育て「与える」と「生み出す」

2019.11.1
暮らしを考える

家づくりを考えている子育て世代の方と

お話しをする機会が多い私が

個人的に思うことをお伝えしたいと思います。

 

こんにちは。三協建設 堀内です。

私自身は自分が1歳半の頃に

父を亡くしております。

決して豊かではない母子家庭で育ち、

20数坪の平屋で幼少期から学生時代を過ごしました。

 

昔の家でしたから

夏は暑く、冬は寒い。

その上、

子ども部屋と呼ばれるような

個室もありませんでした。

 

友達が持っているような

流行りのゲーム機も

普通には買い与えられませんでした。

 

周りから見たら、もしかしたら

「大変そう」と思われるような

環境だったのかもしれません。

 

しかし。

本人はそんなつもりは

まったくありませんでした。

 

・・というか、

生まれてきてからずっとそれが

私にとっての「普通」だったのですから

無いなら、無いなりに

なんとかなるものなんです。

 

ゲーム機がなければ、

友だちの家でゲームをしたり、

外でサッカーをしたり、

それに代わる遊びをすればいいわけです。

 

子ども部屋がなくても、

何の支障もなく暮らしておりました。

 

勉強机は居間のすぐそばに置いてあり、

親の目の届くところで宿題をしていたし。

思春期になって、自分だけの空間が欲しくなったら

無理やりにでも3畳のスペースで

個室をつくったりしていました。

 

今から思い返しても、親に対して

「どうして僕には自分の部屋がないんだ!」

と、思ったことは一度もなかったように思います。

 

そういった環境で育ったからか、

「無い」状態からどうやって生み出すか。

どうしたらよりよい状態にできるか?

といった方法を考える力が

自然に鍛えられてきたのかもしれない・・

なんて思ったりもしています。

 

また、この自分で考える力というのは

「有る」ことが当たり前ではない、社会において

役立つ場面が多い気がします。

 

こういった環境で

兄と私を一生懸命に育ててくれた母親には

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

また私には父親がいない代わりに

父親代わりの人が二人いました。

すぐ近くでいつも見守ってくれた叔父と

その叔父が出会わせてくれた弊社会長です。

 

この二人の姿勢も私に大きな影響を

与えてくれたように感じています。

 

さて。

家づくりを考えている子育て世代の方と

お話していて、感じることなのですが、

多くの方は

「自分が親に〇〇してもらったから、

子どもにも〇〇してあげたい」

ということを言われます。

 

もちろん、それぞれの子育てのベースと

なるのはご自身のご両親でしょうから、

それはとってもよく分かります。

 

自分が与えてもらったものは

次世代にも与えていきたいという思いも

もちろんあると思います。

 

でも、親の世代と、私たちの世代では

時代背景も経済状況も全く異なります。

 

「自分の子ども部屋が6畳あったから

子ども部屋といえば、6畳くらいが普通」

でしょうか。

 

「自分が親に〇〇してもらったのに

子どもに〇〇してあげないのはかわいそう」

でしょうか。

 

私は、個人的には

子どもに不自由なく「与えること」は

義務ではないと考えています。

 

子どもに不自由なく「与えること」が

子育ての「普通」だとも思いません。

 

何不自由なく「与えること」よりも

子ども自身が将来、生きていくときに

自分で「考えられる力」を

養う環境をつくることの方が

最終的には子どものために

なるのではないかな?と思うからです。

 

「AI(人工知能)の進化により

多くの仕事がAIに置き換えられる」

と言われているようなこれからの時代。

人間の仕事がAIに奪われていくということは

いずれは

「AIを使う側の人材」か

「AIが進歩しても、現場になくてはならない人材」しか

生き残れなくなっていく時代が

やってくるということです。

 

そのために、子ども自身が

「ゼロからイチを生み出せる力」を

「今ある状況から、自ら突破口を見つける力」を持つこと。

つまり、自分の頭で考えて

生き抜く力を養っていくことが必要になってくると思うのです。

一人の親として、子ども達が生き抜く力を養うための

手助けはなにかできないだろうか。

そんな思いから、子ども達に向けてのお金の勉強会を

開催することにしました。

 

『11月17日(日)開催 キッズマネースクール
はたらくってな~に?おみせやさんごっこで楽しく学ぼう』

 

ご興味のある方はぜひご参加ください。

では、また。

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