こども部屋をどうつくる?
2019.9.18お金・設計・仕様
お子さんが生まれたことをきっかけに
家づくりを考え始める方も多いと思います。
こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。
夢のマイホームのイメージとして
ほとんどの方は「2階には寝室と子ども部屋を」と
考えられるのではないでしょうか。
ただ、一つだけ言えることがあります。
それは、2階に『子ども部屋』をつくると
その個室が、最大限に活躍する期間は
実はほんの一瞬である・・・ということです。
例えば、5歳と3歳のお子さんがいる家族が
2階建ての家で暮らしている姿を想像してみてください。
お子さんが家で過ごす時間は
ほぼ親御さんと一緒にいるのではないでしょうか。
昼間は1階で家事をしながら、
お子さんが遊ぶのを視界の端で見守っているでしょうし、
夜に寝るのもきっと親御さんと一緒の部屋でしょう。
小学校に入学したとしても
お母さんが夕飯の準備をしている近くで
お子さんは宿題の音読をする・・など、
リビングで宿題を見ることになりそうですよね。
夜、お子さんが一人で寝るようになるのは
高学年になってから・・・というご家庭も多いようです。
つまり、その間は2階の『子ども部屋』という個室は
使われていないということになります。
では、『子ども部屋』という
用途を限定した個室を2階につくる代わりに、
子どもの成長と、ライフスタイルによって
色々な使い方が出来る間取りにする
という選択肢はいかがでしょう。
これは、
今現在使いやすい間取りであることはもちろんとして、
将来的にも自分たちが使いやすいような間取りでもあります。
例えば、『子ども部屋』を1階のリビングの隣に配置し、
区切りをつけずに大きな部屋にすれば、
子どもが小さいうちは広々とした遊び場に使えますし、
子どもが自分だけで寝られるようになるまで、
家族みんなの寝室として使うことも出来ます。
家にある荷物の大部分は
子どもたちのものが占めることになります。
1階に『子ども部屋』があれば片付けもラクですし、とっても便利です。
わざわざ2階にまで片付けにいかなくてもいいのですから。
さらに、子どもたちが巣立った後も同様に
自分たちの部屋として使うことが出来るようになるので、
やがて夫婦だけの生活となった時でも、とても暮らしやすくなります。
年老いてから
階段の昇り降りをしなくても過ごすことが出来るので、
足腰への負担は少なくなるし、
転んだりつまずいたりという危険性も低くなるので、
離れて暮らす子どもたちの不安材料も1つ少なくなりますね。
2階には主寝室だけしか作る必要がなくなり、
2階の無駄な廊下も作らなくてよくなるし、
寝る時以外はずっと1階で過ごすわけですから、
トイレだって2階に作る必要もなくなりませんか?
結果的に、無駄な面積とコストをカットすることが出来るのです。
『子ども部屋』という用途を限定した部屋をつくる
のではなく、
『子ども部屋』にもなる、使いやすい部屋をつくる
こんな風に、『子ども部屋』の見方を
ちょっとだけ変えてみてはいかがでしょうか?
では、また。